ダイニングの照明はどう選ぶ？食卓にピッタリな照明の選び方

照明家具にはさまざまなタイプがあります。近年では、ダイニングの照明として「ペンダントライト」が人気を集めていますが、部屋の広さや天井の高さなどによって上手に選ぶことが大切です。

ダイニング向きな照明としては、ペンダントライト、シーリングライト、フロアスタンドライトの3種類が一般的ですが、それぞれにどんな特徴があるのでしょうか。

コードやワイヤーなどで、天井から吊り下げて使うタイプの照明で、一般的なダイニングでよく採用されています。明るくできる範囲はやや狭めですが、コントラスト高めの強い光を照らせます。

照明の位置が比較的低いため、インテリアのアクセントとして楽しめる反面、天井が低めのお部屋では、やや圧迫感を感じることも。

天井に直付けして使うタイプの照明。高い位置から光を照らすので、ふわっとした明るさでまんべんなくお部屋全体を照らすのに向いています。

明かりの強さは弱めなのでパキッとした陰影を付けるには不向きですが、天井に近い位置に照明があり、開放感のあるお部屋を演出できるため、狭い部屋でも使いやすいのが特徴です。

天井ではなく、床に置いて使うタイプの照明です。移動が楽にできるため好きな位置で使うことができ、常にダイニングテーブルに対してちょうどいい位置で照明を当てられるのが特徴です。

天井にプラグを差す必要がなく通常のコンセントを使用できるので、ダイニングだけでなく、読書灯や間接照明としてなど、幅広い用途で使えます。

ダイニングに使う照明なら、食事の時間をよりいっそう素敵にしてくれるものをチョイスしたいですよね。以下のポイントに注目して、おうちのダイニングにピッタリの照明を選んでみましょう。

ダイニングテーブルのサイズよって、設置する照明の大きさの目安が変わってきます。

ペンダントライトであれば、テーブルの幅に対して1/3程度の大きさの照明を選ぶと、全体的にバランスよく配置できます。120〜150cmほどの4人がけテーブルなら、直径40〜50cm程度の照明をチョイスしてみましょう。

それよりももっと幅が広いダイニングテーブルなら、ダクトレールを使ってこぶりなペンダントライトをいくつか設置してみるのもおすすめですよ。

ダイニングでお料理をより一層おいしく見せるには、電球の種類も注目したいポイント。大切なのは電球の『色温度』と『演色性』と呼ばれる指標です。

『色温度』とは、光源の色を示す指標のことで、市販の蛍光灯やライトには「昼光色」などの表記で記されています。一般的な電球でよく目にするのは以下3つの種類です。

・昼光色 … 青みが強い寒色系のシャキッとした光。
・昼白色 … ほぼ白に近い、昼光色と電球色の中間の光。
・電球色 … オレンジが強く温かみのある暖色系の光。

ダイニングでゆっくりご飯を食べるなら、リラックスできる明かりの「電球色」がおすすめ。明るさが足りないと感じたら、太陽光に近い「昼白色」を選んで調整してみてくださいね。

『演色性』とは、太陽の自然光を基準とした色の見え方のことで、お料理の色を引き立てて、視覚的においしそうな印象を与えために大切な仕様です。

演色性は電球の種類によって異なります。いちばんダイニングに不向きなのは「蛍光灯」で、色をくすませて、鮮やかさを落としてしまいます。次にLEDライト、白熱灯、ハロゲンと続きますが、ハロゲンや白熱灯は、寿命が短かく電気代もやや高めと言われています。

コストパフォーマンスを考えるなら、LEDライトの電球色を使うのがおすすめですが、光の種類や雰囲気にこだわってハロゲンや白熱灯をチョイスすると、グッと素敵なダイニングスペースになりますよ。

家族みんなで食事を楽しむダイニングスペースは、リラックスできる空間でありたいもの。照明の選び方ひとつで、ダイニングのイメージはガラッと変わりますよ。

おいしいご飯を囲む大切な時間を演出するためにも、おうちにピッタリのダイニング照明を見つけるのはとても大切なことです。ぜひ、素敵なダイニングづくりの参考にしてみてくださいね。