古くからの伝統を受け継ぐ工芸品たち。1つ1つ職人たちによって丁寧につくられたアイテムは、リノベーションした住まいを味わい深く演出してくれます。
今回は、これまでリノスタでご紹介した中から、現代の住まいになじむ伝統工芸品をピックアップ。メイドインジャパンの美しさをぜひ取り入れてみては?
リノベーションした住まいに伝統工芸品を取り入れてみよう
新築の住まいと比べ、リノベーションした住まいは、ヴィンテージな質感やレトロな雰囲気が残せることが魅力。
そんな独特の味わいが感じられる住まいには、伝統工芸品がよく似合います。
和食器や茶筒、桐箱など……。年月を超えて受け継がれた意匠は、こだわりの住まいをより美しく演出してくれるはず。
中には現代の住まいに馴染むようにアップデートされたものもあるので、ぜひインテリアのスパイスとして取り入れてみてはいかがでしょうか?
リノベーションした住まいにおすすめの伝統工芸品
我戸幹男商店 徳「Fuki」
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14,300円(税込)
山中温泉で明治41年に創業された『我戸幹男商店』。自然光の差し込むシンプルモダンな店内には、天然の木々が育んできた木目を使って表現された『山中漆器』が、美しく佇んでいます。山中漆器の特長に「ろくろ挽き」という、ろくろを使って木工品を加工する技術があります。他には木地が透けるほど薄く挽き上げる「薄挽き」や、千筋と呼ばれる細かな無数の筋が施された「加飾挽き」など。いずれも山中の木地師にしかできない細工なのです。こうして挽き上げた木地に、何度も漆を塗っては拭き取る「拭漆」で仕上げた作品は、美しい木目を見せることで出来上がるもの。
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hiracle
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5,280円(税込)
このプロダクトを生み出すのは、石川県の伝統工芸・九谷焼。特徴は赤・黄・緑・紫・紺の5色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法を用いること。また窯元によってもさまざまで、青を基調に赤を使わない『青九谷』や赤と金のラインで仕上げる赤絵・金襴手の技法があります。絵付けの美しさに定評のある九谷焼ですが『hiracle』は置物を得意とする窯元に生産を依頼しています。なぜなら、花びらの輪郭を際立だせる微妙な凹凸や曲線を美しく仕上げるために、伝統工芸士のきめ細やかな手仕事が不可欠だったからです。このシリーズはそういった伝統を礎に、斬新な表現を施してつくりあげました。
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コーヒーミル 桐モダン
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28,620円(税込)
『コーヒーミル 桐モダン』の最大の魅力は、なんといっても、その個性あふれるデザイン。みなさんも見覚えがあるのではないでしょうか。スクエアなフォルム、あたたかな木の風合い、黒く輝く飾り金具。そう、「桐たんす」そっくりなんです。このアイテムがつくられているのは、伝統的工芸品「加茂桐箪笥」の生産地である新潟県加茂市。220年以上前から桐たんすをつくり続け、今では全国生産量の約70%を占める「日本一の桐たんすの街」です。風格すら感じさせる美しいコーヒーミルは、この街の伝統を継承する職人たちの手により、一つひとつ丁寧につくられています。
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KEI 京指物 お菓子ボックス
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9,900円(税込)
京都の伝統工芸のひとつに、「京指物(きょうさしもの)」があります。平安時代から伝わってきた、歴史的産物。それがなんと、キッチン雑貨に生まれ変わりました。米びつや鍋敷きといった古き良きアイテムから、お菓子やパン、バター、パスタを入れるケースまで!? 現代の生活文化に合わせて進化させた『KEI/京指物シリーズ』が、あなたの食卓をより良いものにしてくれるかもしれません。
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久乗おりん どありん雫
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10,450円(税込)
『久乗おりん』は、おりんを仏具だけでなく、楽器やインテリアとして使えるようにアレンジしたものです。小鳥の形をしたもの、ドアベルに改良したもの、苔玉と組み合わさって、鑑賞しながら楽しめるものなど、その姿は、実にさまざま。それぞれで、少しずつ違う音が楽しめます。この製品をつくっている『山口久乗』は富山県の高岡で、明治40年に創業しました。高岡で生み出される「高岡銅器」は、江戸時代に起源があるとされる伝統工芸で、日本の生産額の95%を占めると言われています。
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リノベーションした住まいを、伝統工芸品でもっと美しく
伝統工芸品にはどれも、メイドインジャパンならではの細やかな美しさがあります。
洋風に統一された空間でも、ひとつ取り入れるだけで和洋折衷の味わい深さが生まれるはず。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。