【ニブンノ】アートを眺めながら、眠りにつく。

ギャラリーって、独特の心地よさを感じますよね。静かで空気が澄んでいて、適度な緊張感を感じるので、この場所が好きな方も多いのでは? できることなら、ずっとこの空間に浸っていたい。そんな願望を一時でも叶えてくれる宿泊施設が、東京にあります。

日本と台湾のアーティストによる作品を展示。

2017年6月、港区東麻布にオープンしたのが、宿泊施設『ニブンノ』です。ここは“泊まれるギャラリー”をコンセプトにしたホテル。東京タワーから徒歩5分ほどの場所にあり、自動車部品倉庫をリノベーションしてつくられました。1階がレセプション(ショップ)、2〜3階が宿泊スペース、4階がオフィス、5階がラウンジとなっており、館内の至るところでアートが展示されています。

建物の特徴は、配管や鉄骨などがむき出しになっている点。実はこのホテルは2020年に壊されることが決まっているので、倉庫時代を「1」、解体後を「0」として、今がその中間地点「2分の1」であることを表現し、空間の取り壊しをあえて“半分に”とどめているのです。まるで施設全体がアート作品のようですね。

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    解体工事の跡でしょうか。うっすらと赤い文字が見えますか? 

宿泊室は2部屋のみの贅沢なつくりで、2階では日本、3階では台湾のアーティストの作品がそれぞれ展示されています。不定期に入れ変わるので、泊まる度に雰囲気が変わって楽しめますね。

お部屋はコンクリート打ちっぱなしの壁に白を基調としたインテリアが備え付けられ、いたってシンプルな内装。その潔さにまるで修道院のようなどこか神聖な雰囲気も感じます。これなら作品がより映えて、時間を忘れて鑑賞できそう。
1室に最大4人まで宿泊できるので、アートが好きな友達と泊まって作品について語ってみても良いかもしれませんね! 

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    凛とした空気が漂っていそう。
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    現代美術館にありそうなインテリア。

アート作品とともに眠ることができるニブンノ。ここにいると、自分自身も作品の一部になったような、不思議な感覚に陥りそうです。

取り壊される運命だと知っているからこそ、この施設で泊まる思い出も一層美しいものに感じるかもしれませんね。

ニブンノ

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港区・東麻布にある、“泊まれるギャラリー”をコンセプトにしたホテル。日本と台湾のアーティストによる作品が、宿泊室に展示されています。

住所: 東京都港区東麻布1丁目8−2

公式サイト:https://www.nibunno.com/

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