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疲れ果ててしまったとき、「今すぐ、静かな場所に行きたい……」と漠然と思うことはないでしょうか。日々の喧騒から離れて自然と静寂を感じられる所。そんな地を求めている人に行ってほしいのが、森の中にひっそりと佇む、この場所です。
小路を散歩したり、静かに青竹を眺めたり。思い思いに過ごせる場所
山梨県、甲府駅。ここから車を30分ほど走らせたところに、『evam eva yamanashi(エヴァムエヴァ山梨)』という場所があります。ここは、全国展開されているアパレルブランド『evam eva』によって、日々の生活を彩る「衣食住を分かち合う地」をコンセプトに2017年の春にオープンしました。敷地内は、洋服を販売する『色』、レストランの『味』、ギャラリーの『形』の3つの棟に分かれています。
古いお屋敷のような門を抜けると、さまざまな種類の生い茂った木々たちが。各棟の間には小路ががあり、散歩ができるようになっています。歩いているとどこからか百合の香りがしてきたり、じっと潜んでいたトカゲを発見して驚いたり。顔を上げれば雄大な山々の景色も見え、建物に入る前から、ちょっとした旅気分にひたることができます。
木漏れ日が綺麗で、ついゆったり歩いてしまう。 まるで絵のような景色にうっとり。
敷地の一番奥にある棟が『味』です。白と黒を基調とした内装で、装飾は少なく無駄なものが一切ないように感じる空間。そんな静かな店内で、四角に縁どられた窓から青竹を眺めることができます。そこから見える景色は壁にかけられた作品のようで、思わず見入ってしまいそうです。
青竹を眺めながらゆったり過ごせたら……
『味』棟の左右に、『色』と『形』棟があります。
『色』の店内は、天井から放射線状に木がしつらえられており、モンゴルの移動式住宅『ゲル』を、日本風にしたような趣です。縦に長い窓からは自然光が入り、なんとなく教会のなかのような、神聖な雰囲気。ここで肌ざわりもいいevam evaの洋服を購入することができるので、直に触って確かめてみてください。
また『形』ではさまざまな展示やイベントを開催。高い天井の室内は開放的で、展示スペース横に設けられている扉からは、ほとんど山と空しか見えないように設計されています。過去には、ミュージシャンによるライブや線香花火づくりのワークショップなども行われ、どれも「これ行きたかったな」と思ってしまうようなものばかりです。
シンプルで和モダンな雰囲気です。 窓枠は斜めになっていて、モダンな雰囲気。
木々や竹林のなかで、ときどき蝶が舞っているのをみかけると、まるで映画のワンシーンに自分が入り込んだかのような気分になれます。疲れたときにevam eva yamanashiの景色を思い浮かべれば、また少し頑張れるかもしれない。毎日をせわしなく過ごしている人にこそ、一度訪れてみてほしい、そんな場所です。
evam eva yamanashi(エヴァムエヴァ山梨)
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アパレルブランド『evam eva』が、衣食住をトータルでプロデュースした空間。
色
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜
味
営業時間:11:30〜21:30
定休日:水曜・日曜夜(ただし月曜が祝日の場合は日曜夜営業。月曜夜休業)
※2017年10月1日よりランチ・ディナーの営業はいったん休業。茶房のみ通常営業。
形
営業時間:11:00〜19:00
金土日月祝日のみ営業
公式サイト:http://evameva-yamanashi.com/