howto_banner-WhatsA

[リノベーションの種類]どんな選択肢があるのか

howto_banner-WhatsA
howto_banner-WhatsB

リノベーションされた住宅に住むには、実は、さまざまな方法があります。
「中古物件を購入してリノベーション」が最もよく知られた例ですが、最近では「リノベーション済み賃貸」なんていう事例も。

今回は、さまざまなリノベーションの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

大きく2種類。「リノベ済み物件の購入」と「中古物件を購入してリノベ」

リノベーションされた住宅に住みたい場合、大きく2つの方法があります。

ひとつはリノベーション済みの物件を購入する方法です。これは「買い取り再販式」とも言われます。不動産会社や建築会社などが古い物件を買い取り、キレイにリノベーションしてから再度販売しているので、「買い取り再販式」です。

もうひとつは中古物件を購入してからリノベーションをする方法です。リノベーションと言って多くの方が思い浮かべるのは、こちらかもしれません。この方法は「請負式」といいます。リノベーション会社が、オーナーからリノベーションを請け負うということです。

同じリノベーション物件に住みたい人でも、重視するポイントによって「リノベ済み物件を買う」と「中古物件を買ってからリノベする」のどちらが合うかは異なります。それぞれどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

リノベーション済み物件を購入する場合のメリットとデメリット 

まずは「リノベーション済み物件を買う」の特徴です。
こちらは、既に、リノベーションが終わっているというところがポイントになります。

[メリット]買ってすぐに住める

リノベーション済み物件は工事が終わっていますから、引き渡しを受けたらすぐに住み始められます。これがひとつ目のメリットです。
リノベーションの工事は最低でも1ヶ月はかかります。中古物件を買ってからリノベーションする場合、引き渡しを終えて鍵をもらっても、工事が終わるまでは住めません。その間は、どこか別のところに住まいを確保しておく必要があります。

[メリット]実際の空間を確かめられる

既に、リノベーションが終わっているので、どんな空間になるのかを実物で確かめることができます。スケッチや図面でいくらイメージを説明してもらっても、やはり、立体的な空間を想像することは簡単ではありません。リノベーション済みであれば、「キッチンに立つとこんなふうに見えるんだな」「リビングの広さはこんな感じなんだな」と、実際の空間で体感して、確認してから購入を決められます。

[メリット]総予算が物件購入時点で分かる

リノベーションが既に完了しているので、トータル費用が確定します。工事は既に終わっているわけですから、これから追加で費用がかかることはありません。
中古物件を買ってリノベーションする場合、購入時点では、どんなリノベーションをするかが決まっていないため、金額は予想できても、最終的にそれより増えたり、減ったりする可能性があります。

[デメリット]選ぶ楽しみがない

失敗がない分、デメリットもあります。それは自分に合わせたカスタマイズができないという点です。間取りも、使う素材も、何でも自由に選べるのはリノベーションの醍醐味ですが、リノベーション済み物件を買う場合、自分でいろいろ選ぶ楽しみはありません。

[デメリット]内装以外の部分にも注意して選ぶ必要がある

きれいにリノベーションされていて表面上は何の問題もなさそうに見えても、なかには内装だけ手を入れて配管は古いままの物件もあります。リノベーション済み物件を買う場合は、そうした点に注意が必要です。

中古物件を購入してリノベーションする場合のメリットとデメリット

では、中古物件を買ってリノベーションする場合はどうでしょうか。
これは、リノベーション済み物件を買う場合と、メリット・デメリットが裏返しになります。

[メリット]思い通りにプランができる

買ってからリノベーションする場合の最大のメリットは、自由にプランできることです。
リビングの広さや寝室の向き、キッチンのかたちに、ドアノブのデザインまで、何でも好きなように選べます。色もかたちも大きさもすべて気に入ったものにできるので、他のどんな部屋よりも自分たちにピッタリくる部屋になるでしょう。

[デメリット]買ってすぐには住めない

中古物件を購入してリノベーションする場合は、購入後に工事を始めるので、住み始めるのは工事が終わってからです。
どんな部屋にするかというプランニングは早くから始められますが、それでも、プランと工事の期間を合わせると、数ヶ月はかかります。
ところが、中古物件の売買が無事に完了すると、まだ住んでいなくても住宅ローンの返済はスタート。賃貸住宅に住んでいる場合は工事が終わるのを待つ間、家賃を払いながらローンを返す、二重払いの期間が続くことになります。

[デメリット]実際の空間で確かめられない

中古物件は、内見する時点ではまだ古く傷んだ状態です。最終的にどんな空間になるのか、イメージを浮かべるのは難しいでしょう。
もちろん、イメージと外れることのないように、写真やサンプルなどを使って確認しながらプランニングしていきます。また、工事が始まってからも、どんなふうに仕上がっていくのか見にいくことも可能です。
でも、リノベーションした空間を体感できるのは工事が終わり、引き渡しを受けてから。リノベーションでどう変わるのかは完成後のお楽しみです。

[デメリット]工事が済むまで金額が確定しない

最終的にかかる費用は、中古物件を購入する時点では不確定です。もちろん、大まかなリノベーションの内容が決まれば、概算で見積りを出してもらうことはできます。多少の前後はありますが、よっぽどのことがない限り、見積りを大幅に越えてしまうことはないでしょう。
ただし、工事が始まってからも、追加の要望を出したり細かな調整が入ったりして工事内容が変わることがあるため、最終的に金額が確定するのは工事完了後になることもあります。
また、後ほどご紹介する、プラン型のリノベーションを利用すると、このデメリットは解消できる場合があります。

もっとリノベーションを気軽にしてくれる「プラン型」も

何でも選べるのは楽しいことですが、インテリアのすべてを検討するのには時間もエネルギーもかかります。そんなに細かく考えるのは大変、打ち合わせに時間を割けないという人には、「プラン型」のリノベーションがあります。

ある程度、リノベーション会社が選択肢を絞ってパッケージ化し、いくつかのプランとして用意しているものです。あらかじめセレクトされた中から選んでいくので、自由度はありつつも失敗なく段取りよく進められます。また、完全自由のリノベーションに比べて、コストが抑えられることも。

リノベーション会社によっては、プラン型のリノベーションを定額で提供しているところもあります。定額制なら、その金額を超えることはないので安心。事前に最終的な金額が分からないというデメリットが解消できます。

購入以外の方法も!「リノベーション済み賃貸」

ここまでご紹介してきたのは、いずれも住まいを購入するケースでしたが、実は、賃貸でもリノベーション済みの物件があります。

賃料の相場は交通アクセスや広さでほぼ決まってしまうため、大家さんが他の物件と差別化しようとリノベーションをすることがあるのです。

外観は古くなっていても、リノベーションしてあれば部屋の中は快適。個性的な空間を楽しむことができます。
まだそれほど数が多くないため、気に入った物件を探すのはなかなか大変ですが、専門のサイトや不動産サイトの特集などで、見つけることができます。

購入してリノベーションする場合のように自分で選ぶことはできませんが、今までの賃貸では考えられなかったようなオシャレな部屋に住めるというのは魅力的ではないでしょうか。気分転換に引っ越してみるのもいいかもしれません。

ちなみに、少しでも自分で手を加えてみたい方は「カスタマイズ賃貸」や「改装OK」で物件を探してみてください。リノベーションほど大掛かりではありませんが、壁紙を選べたり、ペンキを塗れたりできる物件があります。

リノベーション済み物件を買う、中古物件を買ってリノベーションをする、リノベーション済み賃貸に住む。ここまで3つの選択肢をご紹介してきました。リノベーションと一口に言っても、それぞれ特徴が大きく異なります。じっくり検討して、ぜひ、ご自身に合った方法を見つけてください。

監修:佐藤剛(ゼロリノベ)

関連する記事はこちら関連記事

  • 181116_tsukuribito_bunner1000*533 181116_tsukuribito_bunner1000*533
  • bnr_06 bnr_06
  • bnr_08 bnr_08

リノベーションをするマガジンを読むイベントに行くアイテムを買う」の
人気記事