以前小説の中で、50代の女性が仲が良かった叔母のために、モダンなデザインの仏具を揃えているシーンを読んだことがあります。その場面に憧れて「いつか自分も必要になったら、お洒落なものを揃えよう」と思っていたのですが、先日ぴったりなものを見つけました。
洋室にも和室にも合う仏具。
1935年に富山県高岡市にて創立された『瀬尾製作所』は、創業から一貫して仏具に関わる製品を手がけてきたメーカーです。高岡市といえば、金属加工の盛んな土地。その起源は古く、約400年前に加賀藩主、前田利常公が7名の腕利きの鋳物師を集め、鋳物工場を作らせたことから始まります。現在では全国で90%以上の金属製仏具のシェアを持つ産地です。
今回取り上げるのは、その瀬尾製作所が立ち上げた仏具シリーズ『sotto』。現代の暮らしに“そっと”寄り添うものを目指してつくられたブランドで、さまざまなインテリアと相性が良さそうなデザインが特徴です。
例えば、花立(お仏壇用の花器)の中に、火立(ろうそくを立てるための台)や、香立(お線香立て)、おりん、りん棒のセットを入れた商品『Potterin(ポタリン)』は、しずく型が愛らしいアイテム。普段は花瓶として使えますが、必要になれば中を開けて収納されたものを取り出すことができます。
いかがでしたか? これなら小さなスペースでもコンパクトに置いておくことができるので便利ですよね。ちなみに2015年には世界4大デザイン賞のひとつともいわれるグッドデザイン賞も受賞されています。
また故人の遺品、指輪や思い出の品々をしまっておけるメモリアルボックス『Pictuary cylinder(ピクチュアリ シリンダ)』は、小さな骨壺としても使えるプロダクト。蓋は写真立てにもなるよう工夫され、ベッドサイドにおいても場所を取りません。
他にも美しい音色を響かせるおりん『Cherin(チェリン)』や、故人を偲ぶ写真立て『Picstal(ピクスタル)』など、どれもさりげなく置けるものばかり。
大切な人を想いながら使うものだからこそ、より親しみが沸くアイテムで揃えてみてもいいかもしれませんね。
sotto
現代の暮らしにそっと寄り添う仏具シリーズ。光沢感を抑えた金属の質感に自然木のぬくもりを合わせて和室にも洋室にも合うシンプルなデザインに仕上げています。
公式サイト:http://www.sottoweb.jp/
(価格・ラインナップは2018年4月現在のものです)
¥17,280(税込)
¥10,800(税込)