“お湯を沸かす”ための道具は長らくヤカンか電気ポットでした。そこに一石を投じたのが、水からでも数十秒で沸騰させる電気ケトルです。個人的には、近代のキッチン用品の中では、最高の発明ではないかと思っています。今でも「これほど便利なモノはない」と信じているのですが、2016年に発売された『BALMUDA The Pot』は、さらに完成されたケトルの姿を見せつけてくれました。
沸かしてからが本領発揮。
その見た目からして、他のケトルとは一線を画す『The Pot』。洗練されたフォルムと質感はキッチンの中でも、目に入るところに置いておきたくなります。しかも、その美しい曲線や少し小ぶりなサイズ感は研究を重ねて、使い勝手まで完璧に考慮された末に生まれたものでした。
すっと手になじむハンドルが注ぐときの安定感を高め、そしてノズルは湯切れのよさと狙ったところに的確に注げるように設計されています。さらに今まで難しかった注ぐ際の湯量の調整も可能です。コーヒーをドリップするときは細くゆっくり、カップ麺には一気にと、自分が思い描いたとおりのお湯がでてきます。開発の段階で、バリスタの方からの意見も取り入れたというから、その実力は折り紙つきです。
他社製品よりも少ない600mlという容量も、日常でケトルを使うシーンを想定して決められたもの。カップの大きさにもよりますが、コーヒーだったら3杯、カップヌードルだったら2杯を入れるのにちょうどいいサイズなのです。
BALMUDAの製品は、本来の用途を超えた体験を与えてくれます。これまでケトルに求められてきたのは「早くお湯を沸かすこと」でした。『The Pot』はそれにプラスして、そのままドリップできるほどの、気持ちいい注ぎごこちを実現。そして、デザインも、現代にマッチしつつも長く愛されるシンプルなものになっています。
『The Pot』でお湯を注げば、カップラーメンを作るときも、お茶を淹れるときも、なんだかちょっぴり特別になった気がするはずです。「ハンドドリップでコーヒーを淹れてみたい」という代表の寺尾さんの衝動と、当時のヤカンやケトルの使いにくさが、またひとつキッチン家電の常識を変えてくれました。
ちなみに公式サイトでは、『The Pot』を使って、おいしくコーヒーやお茶を淹れるためのレクチャーや、『チキンラーメン』の卵の白身がきれいに固まる方法もチェックできます。ただ「お湯が沸く」だけではなく、それを通してさまざまな楽しい体験が広がりそうです。
BALMUDA The Pot
小さくて美しい電気ケトル
BALMUDA The Potは、毎日使いたくなる
今までにない美しいデザインの電気ケトルです。
公式サイト:https://www.balmuda.com/jp/pot/
(下記の価格・ラインナップは2017年5月現在のものです)
¥11,000(税別)