「京都に行きたい」そう思い立ったとき、あなたはどんな宿を選びますか? せっかくなら、その土地ならではの場所に泊まりたいですよね。京都といえば、昔ながらの旅館を思い浮かべるかもしれません。しかし、そんな老舗ならではの良さを残しつつ、斬新な発想とこだわりが生み出した心地よい空間が誕生しました。
築104年の京町屋が息を吹き返す
大正2年に建築された京町家をリノベーションし、ゲストハウスとして息を吹き返した『宿ルKYOTO 和紙ノ宿』。東寺や西本願寺などの観光名所にもほど近く、東寺駅、京都駅からもアクセス抜群の立地にあります。
この宿に使用しているダイニングテーブルやイスは京都の北部にある綾部市で、80年の伝統がある『黒谷和紙』を使用して作られたもの。今までは「書く」ものであった和紙を「暮らす」ための道具として、体感できるのも『宿ルKYOTO 和紙ノ宿』ならではの魅力です。
こだわりは家具だけではありません。京都の有名寺社を手がけてきた庭屋、佐野健介氏が、「作為中の無作為」をコンセプトにつくり上げた庭や、京都で広く知られている井川建具から買いつけた古建具も見どころのひとつ。そして照明は、生活と自然とが一体化し、和のあかりを引き立てるような設計になっています。
また、「スマートロック」「音感地センサー」「スマートデバイス」を管理できるIoT設備の導入も予定。部屋に付属されたiPad端末でアプリを操作すれば、マニュアルを検索できたり、タクシー、料理のサービスを手配できたりするよう開発が進められています。
建設された大正2年。当時の人は、この宿が新しく息を吹き返す姿が想像できたでしょうか? そう考えると感慨深いですよね。伝統文化と最先端技術IoT設備が共に宿る、そんな宿泊施設で古き良さ、新しい良さを同時に体感してみませんか?