このお店の目印は外に並んでいる自転車。「POINT No.39」は、1900年代〜1970年代のアメリカの家具や雑貨と、ビンテージの自転車を扱うお店です。店内におかれている商品はどれも、普段づかいできるようにメンテナンスしてあります。
昔の自転車は技術のかたまり
古いものが好きな人は、きっと出かけるときも味わいのある乗り物で出かけたいはず。そんなことから、アメリカのアンティーク家具を扱う「POINT No.39」では、古い時代の自転車もお店の半分ほどを使って紹介しています。
「当時は技術競争の時代で、いかに丈夫につくるかを追求していました。構造は今のものとさほど変わりませんが、つくりが非常にいいですね」
丁寧なつくりの自転車のなかでも特に状態の良いものをスタッフが見極め、レストア(=修理)しているので、お店に並ぶ自転車は今でも充分、街中を走ることができます。軽量化の進んだ現在はフレームにアルミやカーボンが使われますが、この時代のフレームに使われているのはどっしりと重量感のある鉄。ちょっとぶつけたぐらいでは壊れません。
「自転車を修理する場合、今のものは悪くなったパーツを丸ごと交換することになりますが、昔のものは細かく分解して、悪くなった部品だけを取り替えることができます。気に入った自転車は修理しながら、10年、20年と、ずっと使えますよ」
古いものが好きなら誰でも楽しめる
買付スタッフがアメリカに行って仕入れてくるのは、今でも使えるけれど、今はもう売っていないもの。どこでどんな品物に出合えるか分かりませんから、まるで宝探しです。見つけてきたものはきれいにクリーニングして、修理してから店頭に並べます。
手を加えてから売るのは、ちょっと古いものが気になるという人にも、気軽に日常生活のなかで使ってほしいから。たとえば、照明なら配線をひき直し、身近で手に入る電球がとりつけられるようにパーツをとりかえます。
「今のものと昔のものを比べたら、当然、今のものの方が使いやすいです。けれども、日々の生活のなかで自分の好きなものにふれたり、手をかけながら使っていくうちに愛着がわいていったり、モノと一緒に時を刻んでいくのもいいですよ」
ちなみに、お話を伺ったサナシンさんが初めて家具を買ったのは10代の頃。ライトアップグローブという光る地球儀を買ったそうです。ボロボロになってしまった今も、配線などを直しつつ、愛用しているのだとか。
大きくて重たい自転車やお茶目な表情をしたお人形など、歴史も文化も違う国からやってきたモノをとりいれてみると、毎日の生活に新しい楽しみが増えそうな気がします。今年はビンテージの自転車でサイクリングなんていうのもいいかも?
PHOTO by Yusuke Nishimura
POINT No.39
スタッフはみんな、古いものが好き。買い付けに行くと、売れないかもしれないけど、お店に置いておきたいと思うものを見つけてしまうこともあります(笑)
お店のなかで気になるものを見つけたら、ぜひスタッフに話を聞いてみてください。どんなところで使われていたものなのか、今だったらどんなふうに使えるのか、喜んでお伝えします。
by 店舗管理マネージャーのサナシン・エクラックさん
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Tel. 03-3716-0640
Fax.03-3716-0640
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