毎日の掃除って、本当に大変ですよね。つい「今日はいっか」と先送りにすることも。
せっかく掃除機をかけても、次の日に床を見ると髪の毛や埃がちらほら見えて……。何でこんなにすぐ床が汚くなるんだろうと不思議に思ってしまいます。
面倒な床掃除、リノベーションを機に軽減できたらいいと思いませんか?
なぜ、埃は溜まるのか
そもそも、床に溜まっている埃は一体、何なのでしょう?
その正体は布団やタオル、カーペット、着ている服などの繊維くずと、新聞やティッシュ、ノートやチラシなど紙の繊維くずが主です。他にも、人やペットの体毛、フケや垢、ダニやダニの糞などが混じってできています。外部から入ってくる砂埃や花粉などは埃のなかでも、ごく少量です。
とりたてて汚れるようなことをしていなくても、生活している限り、埃は出るのです。
埃は各部屋の隅やベッドの下など、人が普段通らない場所に溜まります。人が活動していることで“埃のもと”が吹き飛ばされて、飛ばされない場所へとだんだん集まっていくんですね。
床掃除から解放される間取りとは
埃が溜まる角を減らす
どうしても埃は出るので、床掃除はしなくてはなりません。
一人暮らし程度の面積で暮らしていれば、掃除用ワイパーで十分こと足りるとは思いますが、家族で暮らすマンションなどになると、掃除する部屋が増え、部屋ごとに掃除機を移動させていかなければならず、掃除にはかなりの労力が必要となります。どうにかして床掃除を楽にすることはできないものでしょうか?
解決方法のひとつは、リノベーションで間取りを設計する際に、埃が溜まりやすい部屋の隅を減らすことです。つまり、壁の少ない間取りにするということが考えられます。
3LDKや4LDKなど、細かく間仕切られている状態から巨大なワンルームにしたり、寝室などの間仕切りたい部屋をひとつだけ設けたりして、極力シンプルな間取りにするのです。そうすれば角が減り、埃は溜まりにくくなります。
お掃除ロボットが活躍できるようにする
ワンルームや部屋数の少ない間取りにすると、床の段差や各部屋の扉などをなくすことができます。
すると、どうでしょう。
キッチンからリビングまでほとんどの場所をお掃除ロボットが自由に行き来でき、勝手にキレイにしてくれるので、床掃除から解放されるのです!
掃除をせずに清潔な部屋で過ごすという、ホテルライクな暮らしが可能になります。
掃除が楽になるのはよいけれど、仕切りのない間取りでちゃんと暮らせるのか、という心配はあるかもしれません。でも、そもそも本当に間仕切りはなければならないものでしょうか。たとえば、子どもがお父さんお母さんの存在を近くで感じられる環境が大事だと考えるなら、細かく仕切る必要はないかもしれません。
どうしても仕切りが必要なら、壁やドアで分けるのではなく、大きな家具で間仕切るという方法もあります。
減らせるのは床掃除だけではない
リノベーションは掃除や片付けの手間を減らす、最大のチャンスです。
床掃除のほかにも、設備を入れ替えて面倒な水回りの掃除を減らすことができます。
たとえば、トイレなら汚れを自動で洗い流してくれるトイレ、お風呂場ならワンタッチで溜まったゴミが捨てられる排水溝などのアイディア商品がたくさんあります。
キッチン用品の片付けもオープン収納にすれば、洗った調理器具をフックに掛けるだけ。これで手間がひとつ減ります。
リノベーションは自由なので、ちり取り要らずの床 など、オリジナルのお掃除アイテムをつくってしまうことも可能です。
やりたくない掃除や片付けをいかに回避するか、リノベーションのプランをつくる時はそんな側面からも検討してみると、暮らしが少し楽になるかもしれません。