四季折々の花をお部屋に飾るようにインテリアとして壁や、玄関のドアに季節ごとのリースがあったらどんなに素敵だろう。
Tommyが素材に出会った時、想像の翼が広がり、作りたいと言う気持ちでいっぱいになるんです。
そのワクワク感を、月に一度のリース作りを通りしてお届けできたらいいなぁ~
「つやつやつやっ葉のNew Yearリース」
一年は早いものですね。時の早さにびっくりさせられます。
この時期のフローリスト達はきっと手をガサガサにしながら頑張っていることでしょう。
クリスマスリースやスワッグ、ディスプレイに必死な日々を過ごしつつ、お正月のお飾りやアレンジのデザインを頭に描かないといけないという、一つずつしか考えられないTommyにとっては超過酷な日々なのです。
という言い訳を加えつつ、猛烈に素早くお正月用のリースを考えてみました。
size
78㎝×25㎝
material
・椿の葉 ・南天の葉と実
・松笠 ・日陰カズラ
・石化柳 ・リースベース(25㎝)
・ワイヤー ・シルクピン
・接着剤 ・フローラルテープ
日本では古くから愛されている椿。その艶やかな葉の強さに惹かれてしまいました。調べると、葉は災いを払う、毒消しの意味もあるのだとか。
本来、お正月飾りは1年無事に過ごせた感謝や、明くる年の五穀豊穣を願うもの。これは、放って置けません! 使わずには入られません。
強くて頼りになる椿の葉の形を魚の鱗のようにして連続技で作りたいと思います。
葉の準備
まずは綺麗な葉を選びながら、枝からとりはずします。そして大きめ、中くらい、小さめと約80枚くらい用意した後、葉の選別をしておきます。
……猛烈に早く作ろうとしてますので、写真がブレてますね(笑)
なるべくサイズ感の同じ葉を集めて、葉元を少しカットしておくとリースにつけた時に安定します。
葉の断面を見たり、カットした時の感触で強さの秘密がわかるような気がしてきました♪
何だか嬉しくなってきましたね。
そして猛烈に素早く作るはずにもかかわらず……脱線!!!
切り落とした葉元が魚のシッポみたいでついイジリたくなってしまい
ジャーン! 小型リースぅ~!!(声はドラエモン風に)
ベースづくり
いよいよピンを刺すメイン作業へ。
初めの3枚は葉元を止めていきます。リースの材質はスチロールなので、針が刺しやすくなっています。裏側にピンのはみ出し注意です。
小さい葉は内側に、大きい葉は外側に配置すると綺麗に仕上がります。
猛烈に素早くするため、ピンを取り出しやすいお皿に入れてみるといいですね。
今回はメデタイ(鯛)感を出してみました。
次からは葉と葉が重なるところになるべく規則正しくピンを刺していきます。
ピンも模様になるのが、今回のリースの素敵ポイントの一つです。
そして、このゴツゴツ、ガサガサの手は年末のフローリストの手を物語っていますね~♪ (手タレ求む!)
つやつやしていて綺麗ですね。ベースの完成です。
椿の葉は自分でUV対策できたり、水分の蒸発を防いだりできるという優秀で強靭なもの。光沢の理由は葉に蝋(ロウ)が混じっているかららしいです。
なるほどすぎますね。
過酷な環境を経て備わった特徴の古えを考えると、ちょっぴりセンチメンタルです。(Tommyの特徴:用語が古めかしい)
ワイヤリング〜仕上げ
リースに一本筆を入れるような、そんな感覚でシュッとしたものを。今回は格好いい石化柳を選びました。
その柳をワイヤーを「U」にして、リースの接点に接着剤をつけて、柳を固定します。
柳をタテにするかヨコにするかはお好みですが、壁面に引っ掛けるワイヤーを柳をつけた時と同様に「U」にしてリースの裏側に接着しておきます。
日陰カズラが長いので柳と同様に、シュッとかけるようにワイヤーで刺しとめます。
何度も言いますが……猛烈に急いでいるので、写真がブレます。
真ん中につけるおめでたいアイテム達をそれぞれワイヤリングします。
つけるアイテムはシンプルな方がピンワークしたリースが目立ちますね。
アアァァァーーーー。猛烈に急ぎすぎて、フローラルテープがよく見えなくなってる!!!
ただ写真をミスってるだけ!(有能カメラマン求む!)
そしておめでたい時の決め手はコレ!
水引をさりげなくくるっとさせてベースに刺し込みます。
水引は水の流れを表すものなので、その線の流れを魅せるのもポイントです。
(「いい加減、ひつこい!」との声も上がりそうなので、ブレ劇場=ピントのズレに関しては以下省略~)
刺しにくいものは、一旦ハサミを刺して、穴をあけてから差し込むとうまくいくんです。助け舟ってやつです。
南天の葉、南天の実、松笠と順に刺して出来上がり。
クリスマスリースと紙一重なところもありますが、線や面をメリハリつけて表現すると、
和の世界に踏み込めるような気がします。
猛烈に素早く作れたのかは謎ですが、山の神を祀り、いい年を迎えられそうです。