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4月のリースコラム配信日の4月16日は偶然にも、キリストの復活を祝う復活祭、つまりは“イースター”。
勝手にその偶然を記念して、春の訪れを喜ぶイースターリースを鳥の巣風に作っていきます。
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おっと……。ひさびさ始末屋Tommyがやってきました。春、大活躍の銀葉ちゃん。疲れ果てた様子のシルバーグリーンの葉っぱにさよならを告げた時、ひらめきの神が……。
「葉っぱは諦めても、枝は使える!」がなぁ〜〜〜(関西人)
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というわけで、捨てるにはもったいない、柔らかくしなって、こげ茶の中にある白い点々も可愛いらしい、銀葉の枝を土台にすることにしました。
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material
・銀葉の枝
・花うさぎ
・卵、うずらの卵
・フェザー
・うさぎと切り株
・山苔 ・セダム ・ラフィア
・ワイヤー&フローラルテープ
・グルーガン
下ごしらえ
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まっすぐの枝を組む時にとめるためのワイヤーを準備。
裸のままのワイヤーは滑りやすく、使いにくいので、茶色のフローラルテープを巻き、適当な長さにカットしておきます。
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卵は本物を! たこ焼きをひっくり返すヤツ(関西色強め)でつんつくツン!! 穴を開けて、中身を取り出し、殻を綺麗に洗って乾かします。
普通は「使った卵の殻で何かを……」という感覚が、主婦失格Tommyは「リースで使うから、仕方なく卵料理を……」ということになるのです。
土台作り
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今回は土台から作っていきます。
まっすぐの枝をしごきながら、丸くして、リース型に。力がありあまって「ボキーーーーッ!!!!」なんてやっちゃっても気にせず使います。むしろその方が自然でいい味でたりして。
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最初はいびつな丸で納得がいかなくても、枝を足していくと、必ずそれらしくなると信じて進みましょう。
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止めたいところにワイヤーでしっかりと固定していきます。茶色のテープを使ったのは、枝が茶色だからですね。
“郷に入れば郷に従え”といったところでしょうか。いやいや、ワイヤーを目立たぬようにするだけです。
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さて、序盤はやはり、うまく形が作れず。
やりにくくて、なかなか乗れないものですが、うまくいくと信じて進みます。
ほらほらぁ〜〜〜〜、らしくなってきましたよぉ〜。枝がぴょんぴょこ飛び出しますが、それも味わい深く鳥の巣っぽくて良いのです。
いつの間にか綺麗めに作ってしまうことに自問自答してる今日この頃。今回は昔を思い出し、ヤサグレ感を大事に表現してみました。
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どやさ!(関西人)ヤサグレてみました。
絡める
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うさぎのしっぽのような「花うさぎ」。ふわふわで、優しいしなり方が可愛くてたまりません。イースターのシンボルのひとつでもあるうさぎにちなんで選んでみました。
懲りずにまたまた、早巻き動画。しなりがいい感じの花うさぎをそっと枝に絡めて、枝に春をプラスしていきます。
そのままでドライになるので、接着はせずに絡めるだけ。
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花うさぎが垂れ下がる感じがNGであれば、この時点でリースを逆さにして、垂れないようにドライにしておくのもいいですね。
くっつける
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鳥の巣はなんだか色々と絡まっているイメージ。山苔を忍ばして雰囲気を作ります。
さりげなく、ワイヤーが見える部分を山苔でカバーするのも大事なテクニックなのです。
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イースターのもうひとつのシンボルでもある大事な卵。卵は復活を意味するイースターでは外せないアイテムなのです。
そんな主役の卵をグルーガンでつけて、鳥の巣感を一気に表現します。
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割れたものや、そのままの形の卵の殻を配置していきましょう。
枝の中の方に埋まっている感じにしてみたり。
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そして、よく見るとおしゃれな色合いのうずらの卵で、さらに雰囲気をアップさせます。
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繁栄の意味がこめられているとされる「うさぎ」。そんなうさぎちゃんには、桜の枝を切って作ったステージに座って見守ってもらうことにしました。
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地に這うアイテムのセダムを山苔で覆います。
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それを卵を鉢のようにして、入れていくと……。
思わず覗き込みたくなりますよね。
鳥の巣といえばフェザーでしょ!!!
グルーガンのつけすぎに注意し、控えめに枝に接着します。
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ラフィアも無造作に忍ばせて。
ナチュラルでノスタルジックな世界が徐々にあらわれてきます。
抜け感と透け感に、緩急入れて……、ヤサグレ感入れて……、鳥が集めてきそうな色んなもの入れて……。
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完成です!
綺麗め仕上げをしばし忘れて、素材に耳を傾けて、春の訪れに喜びを。
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仕上がりが嬉しくて、やはりこうなります。
明日から頭が復活して、賢くなりますように♡
やっぱり欲深Tommyなのでした。