寒い時期、お庭で華やかに咲きながら春をじっと待ってくれるパンジー。ひとつのお花での豊富な色の展開が魅力で、とくに花びらがフリフリの可愛いらしい品種が人気です。
そんな憧れのお花は春限定。「限定」と言われると使ってみたくなるのが、Tommyの性です! 駆け抜けてしまいそうな春なので、大慌てで作ってみました。
下準備
material
・フリルパンジー
・クリスマスローズ
・トキワガマズミ
・お庭の赤い葉っぱ
・ナズナ
・豆の花のくるくる
・リースベース
・ワイヤー
フレッシュリースとは、生のお花を使ったリースの事。 フレッシュにはお水が命! ということで、吸水性スポンジのサークルを用意し、しっかりお水を含ませます。
カットする
まずはトキワガマズミ(ビバーナムティナス)を5〜6cmに切りわけていくところから。こちらはお花ではなく、蕾を鑑賞するものとして出回っています。
しっかりとしていて、枝で分けやすいので、リース全体を覆ってベースを形どるのにはもってこいなのです。
チョキチョキ……。
できるだけ切り分けて、葉っぱの部分もカットしていきます。
生ける
エイヤーーーーーーーー!
若干「飽きた!」の声が聞こえてきそうだけど今回も早送り。
これな〜んだ!? 知らなくて当然、お庭にある謎の赤い葉っぱ。
ちょっとオトナ可愛い感じを出したくて、渋めの色をしのばせてみました。
このゴツゴツ、ゴリゴリの手! メンズではございません‼︎
私の手……。
可愛いお花たちとは裏腹に、たくましくなるフローリストの手。お花屋さんあるあるだったりもします。
そして、ポイントに挿していくのは色気を感じるクリスマスローズ。トキワガマズミにふわっと乗せる感じで挿します。
って、めちゃくちゃ絶壁やーん!
時としてお花は上を向いているわけでもなく、太陽に向かって咲いていたり、垂れるように咲く子もいます。
そんな時に最初に入れた、トキワガマズミのしっかりさんが、クッション的な役割を担ってくれます。
フォルムは出来上がっているけど、まだどこか味気ないですね。
そう! ここでいよいよメインを挿していきます。
春色に少し飽きた頃に、ロマンティックな色合いが恋しくなりました。
それぞれ、色が違っていてフリフリ可愛いのです。
仕上げ
パンジーは、茎が柔らかく中は空洞。スポンジに差し込むのが難しいので、ワイヤーを入れて強化します。
あんまり押すと「イタタターーーーーーー!」となるので、優しく、差込み部分が補強されるだけで十分です。
そよそよ〜、ナズナ。
春らしい若いグリーンの色味を間に入れて、動きをプラスします。
だんだん、挿し口が狭くなり生けずらくなっていくので慎重に。
うわわわわぁーーーーー! 小指が立ってしまっている!!
細かいことをすると肩がこるので、余分なところにチカラを入れずに作りたいものです。
そして、たまらないスパイスを。
豆の花のおひげをプラスして、どこかキュンキュンさせるところを加えていきます。
これで、アンティークな色合いにも春を感じることができました。
ナズナの愛らしさ、おひげのくるくるのたまらない表情〜。
思わずズームしてしまいます。 撮影する姿はもはや変態の域。誰にもお見せできません。
出来上がり〜 !
キャンドルで雰囲気作りもいいですね。
春の儚いフレッシュリース。目に焼き付けておきたいリースが仕上がりました。