vol.05 白樺のあったかリース

四季折々の花をお部屋に飾るようにインテリアとして壁や、玄関のドアに季節ごとのリースがあったらどんなに素敵だろう。
Tommyが素材に出会った時、想像の翼が広がり、作りたいと言う気持ちでいっぱいになるんです。
そのワクワク感を、月に一度のリース作りを通りしてお届けできたらいいなぁ~

「白樺のあったかリース」

何かに追われ、いつの間にか新年に。そして、いよいよ本格的な寒さの厳しいシーズンがやってきました。

春は目の前! でも「寒い……」が正直なところ。セールが終わって春物が出て、震えながら最先端を着こなす。
だけど、本当はウール素材に包まれたいのが本音ですよね。
そんな時に、あったかいお部屋で、あったかいココアを飲みながら眺めていたいリースを、寒がりTommyがつくってみました。

 material

・白樺の皮 ・羊毛フェルト

・英字古紙 ・ヘクソカズラ

・ワタカラ ・リースベース(平べったいもの)

・グルーガン ・ボンド

・ワイヤー

材料をカット

約20㎝四方の正方形の白樺の皮をカットしてリースの土台をつくります。白樺の皮は1枚1枚の風合いが違って、魅力的な素材。いつも期待を裏切りません♪
丈夫で長持ち、誰からも愛され、ドライフラワーとの相性も抜群。Tommyが昔からよく使う素材のひとつです。

そのせいで、手の握力が強化されました(嘘です・笑。ただの怪力です)。硬い皮もあるので、力のいる作業なのです。

目には目を。正方形には正方形を。意味不明ですが、正方形の素材から小さい正方形をつくる方が、作業も早く、無駄もなく、きれいにカットができます。まるで自分が発明したかのような言いかた(笑)

横着者は目分量でチョキチョキ。大・中・小と大きさを分けてカットすると、仕上がりに雰囲気がでます。

ドライ素材ばかりでつくっていくと、どこか暖かみがほしい……。

あったかいといえば、「ウール」ということで、ボコボコ素材の羊毛フェルトを同じように正方形にカットします。

違った素材を合わせることで、オリジナル感がアップ。「普通じゃ終わらないんだよぉー」というポリシーを大切にしていきたいですね。そう、Tommyは貪欲すぎるのです。

そして、さらに欲深Tommyはエスカレート。
「英字の古紙をちぎって白樺の皮に貼ればおしゃれかも……」などと妄想し、凝りはじめます。

でも、欲はこれぐらいにしておきましょう。
もし、たくさんの注文をいただいてしまったら、自分の首をしめちゃいますので(汗)

貼り付けには恒例の……

接着はいたって簡単♪ 恒例のグルーガン頼み!

必要なのは根気とバランス感覚、そして熱意があれば十分なのです。

きっと、リースつくりは難しくないから好きなのかなと、ふと思ったりします。

えーーーーーい! 流行りのアレで猛ダァーーーーーーーッシュ!!

さらに、ポイントポイントに羊毛フェルトをグルーガンで、ちぎった英字古紙はつるっとした皮の上にボンドで貼り付けます。

これは、チラ見せ程度が適量。大切なのはバランス感覚なのです。

そして、お恥ずかしい名前をつけられた「ヘクソカズラ」を。安心してください、ドライのものは臭いません。

森でよく見かける、何かに絡んでいるつる性の蔦の実なんです。覚えやすいけど、違うネーミング考えてあげたいですね。

こちらは無造作に、クシュクシュっとしてワイヤーで。

仕上げて完成! 

ジャン! SNS系の写真で、アクセサリーや小物を素敵に見せてくれるアイテム「ワタカラ」。文字どおり、棉の殻です。
誰がこの可愛さを発見して、このような商品にしてくれたのでしょうか?

ヘクソカズラもそんな方にめぐり会えてたら、違う名前で活躍していたかもしれません。

ワタカラをポイントづけしたら出来上がりです。

何層にも重なりあう白樺の皮。それぞれの素材の個性が風合いを醸しだし、暖かみと安らぎを表現しています。

皮の裏側も時には、表舞台に立たせてあげたら、さらに素敵さUP。

素材はいろんな顔を見せてくれて面白いのです。
最後をちょっとシリアスに。

左上が昨年、右上が一昨年つくったもの。好きな素材のリースは毎年つくっています。

おばあちゃんになるまで、さて、いくつ作れるのでしょうか。

その前に白樺の皮が廃番にならないように祈らなくては……。
でないと、木こりになってしまうTommyなのでした。

Tommy

tommy_prof

NFD公認スクールで資格を取得後、ドイツフローラルスタイルの花の造形を学び、本場フランス パリでディプロマを取得。
フラワーショップ、大手ホテル 式場でフラワーコーディネーターとして就労。
2016年 Tommy製作所 設立。

日本フラワーデザイナー協会 講師認定
国家検定 一級フラワー装飾技能士

公式サイト:http://tommyworks.jp