お盆や月命日で必要となる線香。ふつうは一本の直線ですよね。火が進みすこしずつ短くなっていく様子をみながら、ともに過ごした日々に思いを馳せる。その線香のカタチが、亡くなった人をイメージさせるシルエットだったら、より思いにふけれる気がしませんか?
上がっていく煙に、懐かしいあの日の話を添えて。
今回ご紹介するのは、ローソク・線香の製造販売を手がけるカメヤマ株式会社からリリースされた『あの日のおもかげ線香』です。お墓参りや日々の供養で使われる線香のイメージを大きく変えるこのアイテム。故人の好きなことや趣味をかたどったカタチにすることで、思い出をいっそう感じる商品となっています。
誕生のきっかけは、現代が「個性」や「その人らしさ」を尊重する時代であったこと。それは亡くなった人でも同じであり、忘れられるものではないという思いから開発がスタートしました。約400年の歴史がある線香。故人を想う気持ちに寄り添った商品にしたいと考え、たどり着いたのがそれまで当たり前だと思っていた「まっすぐな線香」を変えることでした。新しいデザインを模索する中で気づいたのは、故人の“おもかげ”を感じるのが大切だということ。そして「サーフィン」や「ゴルフ」といった一人ひとりに合わせたカタチが出来上がりました。
一筆書きでつくられたような線香をつくっていく上でもっとも困難だったのは、最後まできれいに燃焼させること。カーブが多く複雑な人型において、火が他の部分に燃え移らないようにするのは容易ではありません。そのため線香を太くしたり、サイズを大きくしたりと工夫を凝らしてきましたが、そうすると燃焼時間が長くなり、ご家庭の使用には適さないものとなってしまいます。デザイン・線香の太さ・燃焼時間のすべてにおいて、最適なものとするために改良をつづけること1年半。カメヤマ株式会社が培ってきた長年の経験と技術によって、ひと筋の火を最後まできれいに灯すことに成功しました。
商品のラインナップは「登山」・「読書」・「ゴルフ」・「サーフィン」の4種類。「登山」ではヒノキの森を感じさせるウッディーな香り、「読書」では心が落ち着くコーヒーの香りなど、形状だけではなくフレグランスにもこだわっています。また「コロナの影響で気軽に故郷のお墓参りに行けない」といった方のために、専用のマグネット式お香立てがついてくるのも特徴です。ご自宅に仏壇や仏具がない方を含め、どこでも故人に手を合わせ気持ちを伝えることができます。すこしずつ火が進む姿が、故人の思い出話に花を咲かせるきっかけになる気がしませんか?
職人が一つひとつを手作業で生産しているこの商品。2022年8月1日の販売スタートからすぐに好調な売れ行きを見せ、現在は在庫が品薄状態となっております。購入を検討されている方は仏壇仏具店の店頭またはホームページ、もしくはカメヤマ公式オンラインショップをチェックしましょう。
大切な人をかたどった『あの日のおもかげ線香』。その光を眺めることで、今まで以上に故人との思い出が鮮明に浮き上がってくるはず。残されたご家族の心が前向きになる供養のカタチ。きっと故人も喜んでくれることでしょう。
あの日のおもかげ線香読書 「紫」
故人の生前の趣味や好きなものをカタチにした「その人らしい」お線香。
¥2,750(税込)