こんにちは! ねおみのるです。すっかり寒くなりました。
日々まだイケル、まだ耐えれると思って生きていましたがもう秋の気持ちで過ごすのはさすがにきついですね。押し入れから出したフリースがもう快適すぎて快適すぎて。風呂上がりとかたまに裸にフリースだけという服装になっている時が皆さんもありますよね(ジップを上げたらばれないから)
さてさて、そんなセクシーな話はともかく今回はファスナーを使ったペンケースを作ってみたいと思います。文房具ってね。なんか好きなんですよ。ちょっと変わったペンとかすぐ買っちゃったりしません?
それらをスマートに? 収める革のペンケース。これを作ってみます。
では今回も先に完成品を見せてしまいましょう。
はい、ドン。
ペンケース。通常のよくある形の物を作ってもあまり面白くないな〜と思い、悩んだ末に今回は六角形にしてみました。しかしこの六角形にしたことが後で思わぬ苦労を生むことに……。
ではさっそく作っていきましょう!
イメージたしなめ@ド○ール
オシャレなカフェ(ドトー○)でイメージをたしなめてますよ。ああ、なんて都会的なんでしょう。
パーツ的にはそんなに多くないですね。この時点では簡単に作れると思っていました。この時点では。
図面を書く
さて、方眼紙で型紙を作ります。コンパスを久しぶりに触りました。円描くの楽しい。
そういえば六角形ってどうやって書くんだっけ? と、小学校か中学校で習ったことをすっかり忘れていたので思い出すのに一苦労。「正六角形を書け」って言われてすぐ描けます?
いざ、実制作のスタートです!
型紙を革へ写していきます。これは前回でも出てきた銀ペンを使います。
まず行ったのはサイドにくる六角形の外側を漉きました。
革を薄くする事を「漉く」と言います。この六角形の外側は折り曲げるので薄くして曲げやすくしとこうと思ったからです。
漉くには専用の機械を使うなど色々なやり方がありますが、今回は革包丁を寝かせてシュッシュッと削るやり方をします。カンナで削るようなイメージですね。シュッシュッシュッ。
そして曲げる部分を考慮して切り込みを入れます。雪の結晶みたいですね(季節を意識してのロマンチック発言です)
そしてこの外側を折り曲げます。この厚みと大きさならそのまま折り曲げてもなんとかなりそうですが、ここである事をします。
革を水で濡らすのです。
濡れている状態で折りまげます。
革は性質的に濡れている時は伸縮しやすいのです。濡れた状態で型をつけておくと乾いた時にその型が残るということです。
濡らし方は基本的には濡らした布などを優しくあて、まんべんなく革を湿らしていくのが良いと思います。
実際に折り曲げると切り込みの幅が足りなくて左右が喧嘩していたので調整します。
長いボディとなる革もしっかり濡らして六角形になるよう折り目を付けます。
次の行程はファスナーの取り付けです。しかしその前にやっておくことが。
ファスナーをつけた後ではやりにくいですからね。
ここで使うのは……
サイドの六角形も接着面以外は鞣しておきます。
次はファスナーを取り付けます。
あっそうそう実は僕、けっこう昔は尖っていたのですよ。もう、触る物みな傷つけてね……。
あっ、円に取り付ける写真を取り忘れていました。取り付けた事にしといてください。
……さて、ここで、はたと手が止まってしまいました。ここからの行程の順番が分からなくなったのです。
サイドの六角形を取り付けるのが先か、ボディをファスナーに取り付けるのが先か…。というかこれ、サイドの穴ってどうやってあければいいんだ……?
順番を間違えると物理的に穴を空けることができない、または縫えない箇所が出てきたりするので間違えられません。
う〜ん、う〜んとあれこれ想定して考えます。あれぇ、これけっこう簡単にできるはずだったのに……。
・・・取り急ぎサイドにフックの受けを取り付けておくか……。
さてさて、悩んでいてもしょうがないのでその間に行程を決めました。
まず、サイドの縫い付け部分に穴だけ先に空けておく→ボディのファスナーが付いていない側を取り付ける→サイドを縫い付ける(穴はあいているので縫うだけのはず)→完成!
よし、これでいきましょう。
んんっ! しかしここからが悩みの壁!! サイドの折り曲げた部分にどうやって穴をあけていけばいいのでしょうか。
六角形をすべてくっつけてしまうと物理的に菱目打ちで穴があけられなくなってしまうのです。
うわー、どうしよう。また手が止まります。
・・・壁に向かって逆立ちをした結果、解決策を思いつきました。
こういう時、細い両面テープは仮止めに最適なのです。
では穴のあいたサイドは一旦置いといて、ボディの反対側にファスナーを取り付けていきます。
現在筒状になっているので、後はサイドの取り付けだけですね。
紙ヤスリをかけるときはゴミ箱にビニール袋をかけてその上でヤスリをかけ、削った粉がそのままゴミ箱に落ちるようにしているのです。
円の周りも同様に磨きましょう。
こちらの面も反対側同様、ヤスリで整え、トコノールで磨いて綺麗にします。
今回、コバに色を塗って着色しようかと迷っていました。というのもこれは僕の技術の問題ですが、着色はよほどうまくやらないと逆に不自然になるという印象がありまして。
そんなことを考えていた時、棚の奥に、むかし買った茶色のトコノールを見つけたので試してみます(通常のトコノールは無色を使っています)
さて、しかしまだ完成ではありません。最後の仕上げをします。
飾り的な意味合いが強いですが、これがあることにより全体のバランスも取れるような気がします。
やっと完成です!
さて、今回のペンケース。六角形にしたことで作る前に思っていたよりずっと苦労してしまいました。
しかしその分味わい深い物が出来たのではないかとも思っています。
何回も作っていけば精度も上がってもっと綺麗に作れるのではないでしょうか。
では今回はこの辺で! また来月に!!
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