まほろばの古都・奈良で、江戸時代のむかしから織られ続ける伝統産業「蚊帳素材」。今回ご紹介するのは、この素材ならではの特長を活かしたデイリーウェア&アイテム・ブランドです。どこか懐かしく、でも、どこにもなかった新しい風合いと肌ざわりをぜひお試しあれ。
風を通して虫は通さない、夏にぴったりの涼感素材。
みなさんは「蚊帳」を使ったことがありますか?
そう、蒸し暑い夏に布団の上から吊す、網目状のテントみたいなアレです。最近はすっかり目にしなくなりましたが、小さいころの夏休み、祖父母の家で過ごしたときなどにお世話になった人も多いのでは? すずしい風を通しながら蚊などの虫は通さないので、あの中にいると安心して眠れるんですよね。
「CAYA」は、そんな「蚊帳素材」の特長を活かして織りなされるデイリーウェア&アイテム。
日本人が古くから大切にしてきた美意識や感性を大切にしながら、現代の暮らしに合ったものづくりを追求する「BAN INOUE」によるブランドです。
その特徴は、年月とともに変化していく風合いと肌ざわり。初めは糊がきいてパリッとしているけれど、着るほど洗うほどふんわりと、素肌に柔らかく馴染んでいきます。実際に手に取ってみれば、そのものづくりの素晴らしさにきっと気づくはずです。
ウェア・バッグ・ふきんなど豊富なラインナップも魅力。
「CAYA」の魅力は、着心地・触り心地の良さだけではありません。スモック・ワンピース・モンペパンツなどのレディースウェアを中心に、メンズの作務衣・子ども用のフレンチスリーブから、ふきん・タオル・バッグ・ポーチといった小物類・日用品まで、豊富なラインナップが用意されているところもポイントです。
ウェアラインはすずしさと心地よさにこだわり、フィット感はいずれも少しゆったりめだから、リラックスしたいときにうってつけですね。
また、藍色・山吹色・墨色など、日本の伝統色をはじめとする豊富なカラーラインナップにも注目。カジュアルなファッションにも合わせやすく、洗うほど自然なシワが出て立体感が増していく素材は、コーディネートのアクセントとしても重宝するはずです。
ちなみに、「CAYA」で使われているのは、古都・奈良で織られた「蚊帳素材」のみ。あまり知られていませんが、奈良では江戸時代から盛んに「蚊帳素材」が織られ続け、昭和30年代ごろまでは市街地のならまちを中心に、蚊帳製品のお店がたくさん軒を連ねていたそうです。
まだ年が明けたばかりだと思っていたのに、早いものでもうじき春です。そのすぐあとには、またあの暑い季節がやってきます。
今年はクーラーや扇風機に頼りきりではなく、古都の伝統を活かして生まれた、懐かしくて新しいデイリーウェア&アイテム「CAYA」で、すずしく心地よく過ごしてみませんか。
CAYA(BAN INOUE)
オンラインショップおよび奈良市内に3店舗ある直営店では、「CAYA」のほか、手積み(手紡ぎ)手織り麻布・リネン糸を主とした麻布を使ったインテリアやテーブルウェアなども販売しています。直営店ではカラダにやさしい素材にこだわったランチやカフェメニューも味わえます。
【オンラインショップ】
URL:http://www.ban-inoue-shop.com/
【本店 Lier・幡】
住所:京都府木津川市州見台5-22
TEL:0774-71-0121
営業時間:物販11:00~18:00、カフェ11:30~17:00(L.O.16:30)、ランチ11:30~14:00(売切れ次第終了)
定休日:水曜 (年末、年始、夏休み有り)
幡・INOUE 夢風ひろば東大寺店
住所:奈良市春日野町16
営業時間:物販10:00~19:00(季節によって異なります)、カフェ10:00~18:00(ランチ11:00~14:00)
定休日:不定休
幡・INOUE タイムズプレイス西大寺店
住所:奈良市西大寺国見町1-1-1(近鉄西大寺駅中)
営業時間:物販7:30~21:30、カフェ7:30~20:00(L.O.19:30)
定休日:無休