ふわふわ、ゆらゆら動いているだけなのに、つい目が離せなくなってしまうモビール。その穏やかなゆらめきを眺めていると、なんだかリラックスした気持ちになってくるから不思議です。
数あるモビールの中でも、北欧生まれの『フレンステッドモビール』は、シンプルで洗練されたフォルム、美しい色使い、絶妙に釣り合うユニークなバランスが空間に彩りを添えます。
おとぎの国デンマークからやってきたオブジェたち
デンマークでは、モビールの作成が娯楽や家庭内工業として、古くから盛んに行われてきました。それを現代的なデザインへと発展させ、フレンステッドモビールを創業したのが、フレンステッド夫妻です。1954年に、第1号として発表した『幸せのコウノトリ』が大ヒットとなり、今日に至るまで独創的で斬新なモビールを次々と発表してきました。
息子夫妻が引き継いだ現在でも、デンマーク国内での生産にこだわり、熟練の職人の手によって、ひとつずつ丁寧に作られています。美しい動きを生み出すためには、一点の狂いも許されません。緻密に計算されたバランスが、これらのアイテムの魅力を支えているのです。
現在、180を超えるラインナップがあり、動物や乗り物だけでなく、抽象的なモチーフなどもテーマとなっています。いずれも一貫しているのは、時代に左右されないデザインということ。世の中が変化していく中で、何十年も前に考案されたモビールが、今でも売れ続けています。
ともすれば、子ども向けの雰囲気になりがちなハリネズミやゾウ、ヒツジなども、シャープなラインで描かれているので、甘さは最小限におさえられ、大人のインテリアにもぴったりなかわいらしさ。
モーツァルトの交響曲からインスパイアされた『シンフォニー』や、原子核を中心に電子の軌道を描いたような『ボーアの原子模型』など、クールでモダンな作品は、空間にスパイスを加えます。
また、天使やサンタクロースといったクリスマス用の華やかなオーナメントも。ツリーを飾りたいけど、小さい子どもが倒してしまいそう、スペースがないという場合にもおすすめです。季節やイベントなどに合わせて、モビールをチェンジすると、手軽に部屋の表情を変えられます。
見た目だけではなく、吊るす場所にもこだわりたいもの。
淡い壁の色を背景にすると、よく映えて、揺らめきを楽しめます。また、灯りに照らされると、壁や天井にシルエットが映し出され、新たな美しさが発見できるはず。ライティングの度合いなどにこだわってみるなど、楽しみ方はさらに広がるでしょう。
風のない静かな部屋であっても、優しい空気の流れにモビールは敏感に反応し、穏やかな動きを見せてくれます。
モビールは、空間に色や動きをプラスしてくれるだけでなく、暮らしに安らぎを与えてくれます。
忙しい毎日のすきまに、少しだけゆっくりとモビールを眺める時間を持ってみませんか? 固くこわばった心が、少しずつほどけていくのを感じられるはずです。
フレンステッドモビール
『フレンステッドモビール』は、古くからの伝統工芸であるモビールを現代的なデザインへと発展させました。その独創的で優雅なデザインや、美しい色合いで、世界中に多くのファンがいます。
公式サイト:https://www.denmark-mobile.com/index.html
(価格・ラインナップは2018年4月現在のものです)
¥729〜¥49,086