カーテンというと、みなさんはどんなものを想像しますか? 窓上に設置されたカーテンレールから吊るして、遮光のために設置しているもの、というのがおそらく一般的ではないかと思います。でも、もっと自由なかたちがあっても良いかな……なんて思ったことはありませんか?
画期的な仕組みのインスピレーション源は、日本の“アレ”から。
コロンとした木製のブロックと、一本のコードに、軽やかな布地。一見すると、オブジェかステーショナリーのように見えますが、実はこれ、デンマークのテキスタイルメーカー『kvadrat(=クヴァドラ)』社の『Ready Made Curtain (=レディメイドカーテン)』なのです。もちろん、単なるカーテンではありません。窓の近辺でも、部屋の中央でも、はたまた壁でも天井でも、どこでも設置可能な、画期的な仕組みのプロダクトです。
取り付け方法は、非常にシンプル。カーテンをつけたい場所に固定用プレートを設置し、木製ユニットを装着します。コードの長さを調整したら、カーテンレールに当たる部品の準備は完了。あとは、カーテン生地にフックをつけて吊るすだけです。もちろん生地の長さ調整は自由自在で、ハサミで切るだけでOK! ほつれにくい素材のため、裁断部分をまつる必要もありません。非常に簡単で、嬉しいですね。
「誰もが高品質のカーテンを取り入れられるような、新しいシステムをつくりたかった」。kvadrat社と協働し、このメカニズムを生みだしたデザインユニット『Ronan & Erwan Bouroullec(=ロナン&エルワン・ブルレック)』は、そう語ります。ポスターを貼るときに使う壁用ホッチキスのような、一般的な仕組みを考察し、何度も試行錯誤を重ねたというブルレック兄弟。そんな2人の着想源は、50年代の日本の本に載っていた“三味線”の写真でした。弦の仕組みについて研究し、ついに設置場所も窓の大きさも選ばない、柔軟で革新的なシステムを開発したのです。
部屋の雰囲気に合わせ、木製のユニットの色、コードの色、もちろんカーテンの色、さらには生地の素材も選ぶことができます。しかしやはり、何よりも特徴的なのは、気軽に設置場所を変えられること。窓辺に吊るしてカーテンとして、または部屋の模様替えをしてパーテーション代わりにすることも可能です。
そんな自由度の高いプロダクトの使い方は、十人十色。ぜひkvadrat社のカーテンで、気分や季節に合わせてみなさんの空間を彩ってみてくださいね。
kvadrat Ready Made Curtain
ロナン&エルワン・ブルレックがデザインを手掛けた、デンマークのテキスタイルメーカー、クヴァドラ社のレディメイドカーテン。
カーテンの取り付けに必要なハンギングユニット、ペグ、生地を自由に組み合わせることができ、スタイルや空間にあわせたコーディネートを気軽に楽しめます。
online shop:
https://shop.livingmotif.com/feature/readymadecurtain
(価格・ラインナップは2018年10月現在のものです)
¥27,000〜(税込)
¥5,400〜(税込)
¥4,320(税込)