思わず衝動買いをしてしまうような出会いも楽しいですが、じっくり考えた末に買った物には格別の思いが芽生えるものです。そして、長く寄り添っていくほど、そこには歴史が刻まれていきます。手にしたときの質感も、少しの色の変化も、自分だけにしか分からない大切な宝物へと変わっていくのかもしれません。そうなるために生まれてきたかのような『HALCANA』のものづくりには、作り手の細やかな心づかいが込められていました。
樹木から生み出される価値
木々のいい香りを感じると、思いっきり深呼吸したい気分になりますよね。品種によって匂いが違っていることは知っていても、嗅ぎ分けることはなかなかできません。この『樹木鉛筆』は10本のそれぞれ違う無垢材を加工したもの。1本ずつ触って比べてみると、まったく異なる質感や重さに驚くでしょう。手にすることではじめて分かる木の性質があります。さらに商品の箱にまで、鉛筆とはまた別の木材を使用するという徹底ぶり。全部で11種の香りが一緒になったときは、まるで森林浴をしているかのように、澄んだ森の空気を思い出してリラックスできるかもしれませんね。
木を使ったアイテムはほかにもあります。暮らしの空間の中で、どうしても生活感が出てしまうのがティッシュボックスですよね。それも、こちらの『ティッシュディスペンサー』が解決してくれます。クリアなケースの中身が透けているにもかかわらず、それ自体がインテリアに溶け込んでしまうから、なんとも不思議です。天板に使用している『マカバ』と『シオジ』という木材の、直線的でスタイリッシュなデザインがそう感じさせるのかもしれません。
なかなか気に入ったものに巡り合えないものの中にソファってありませんか? デザインが良くても座り心地がイマイチ……。またその反対もよくあることです。『HAL01model』は1人掛けソファに2人が座れる1.5人掛けソファ。つまりひとりなら広々と、2人で座ればその距離を縮めてくれるというコンセプトです。横に無垢のテーブルが付いているのでくつろぎながら手の届くところにお茶を置くこともできます。映画を観るときにはお決まりのポップコーンを食べながらなんて楽しそうですね。
美しい縫製も、計算しつくされた背面の高さも、もう完璧。座り心地を確かめてみたくなりませんか?
ソファや椅子で使用される上質な生地。それをもっと生活の中に取り入れられたら、という思いから作られたのが『椅子生地のテディベア』です。片足の裏側に入れられた木目柄はHALCANAのプライドかもしれません。
このプロダクトを生み出す『五反田製作所』は1966年に椅子張り職人から、デザイナーとともに作り上げるモデラーとなった宮本茂紀氏が創業しました。黄綬褒章を受章する技術力は宮内庁の偽装馬車の修復にも活かされています。その職人気質な仕事から生まれたのが、HALCANAです。それぞれのものに込められた思いが使い手に伝わった瞬間、いつくしみたくなる宝物へと変わるのかもしれません。
欲しいものが簡単に手に入る時代です。ただ、ともに歴史を刻んでいける特別なものに出会えることは少ないもの。いつの日か「こんなことがあったね……」と、ともに振り返ることのできる逸品に出会ってみませんか?
HALCANA
シックな色合いのボディに、木目柄の足裏がアクセントになり、上質な空間に大人の遊び心をプラスしてくれます。
品名/椅子生地のテディベア
本体/L 330 (mm) ポリエステル100
公式サイト:https://www.gotanda.co.jp/halcana/
(価格・ラインナップは2018年4月現在のものです)
¥32,400(税込)