一生を「おいしい」で満たしていく。【Oven Pot Round／VERMICULAR（バーミキュラ）】

川澄悠紀

2017.10.30

私の友人はスープを作るのが得意で、クリームシチューや鳥団子の中華スープ、ミネストローネなど、これまで様々なレパートリーで私を楽しませてくれました。ある日、彼女が出してくれた野菜たっぷりのシンプルなコンソメスープが、本当においしかったのです。野菜が優しく甘く、とろりと溶けて、目を見張るほどのおいしさ。その急激なレベルアップの秘密、それは「鍋」だったのです。

手料理が、一番おいしいごはん。

厚く、重く、硬い鋳物の鍋。
1936年に愛知県名古屋市で創業した老舗鋳造メーカー『愛知ドビー』は、もともと精密部品を製造している、いわゆる下請けの町工場でした。持っている高い技術力を活かし、世界で勝負できる製品を作りたい。この技術を直接お客様に届けたい。その想いから作られたのがこの『VERMICULAR』です。

鋳物の鍋の有名メーカーは他にもありますが、『VERMICULAR』最大の特徴は、その気密性。職人が一つひとつ手作業で、フタと本体の接合部分を削りだしています。その精度はなんと0.01mm。そこにさらに独自の技術をふんだんに盛り込んだ熱伝導のテクノロジーを重ねることで、「究極の無水調理」を完成させました。

無水調理の何が優れているのか？　野菜は熱を通すと、どんどん本来の栄養素が失われていきます。しかし、無水調理は他の調理法と比べ、栄養素を逃がしにくいという特徴があるんです。野菜をポンポンと鍋に入れ、水は入れずにそのまま弱火にかける。すると「え？　野菜ってこんなに水分を含んでいたの？」と驚くこと間違いなし。だって蓋を取ると、たぷたぷと入れた覚えのない水で満たされているんですから。栄養を少しも逃さず、野菜本来の旨みを味わうことができるのが無水調理です。

この蓋と、鍋底においしさのテクノロジーが詰まっています。
野菜の旨みを一滴も逃さない滋味あふれたスープをご賞味あれ！
サイズは全部で５種類。用途や人数に合わせていろいろと選べるのが嬉しいですね。

現在、上記で紹介した『Oven Pot Round』と、“世界一おいしいごはん”を目指して開発された『VERMICULAR RICEPOT』を展開中。『VERMICULAR RICEPOT』は11月に新色である「シーソルトホワイト」と「トリュフグレー」が登場します。日本人の心である「白米」の、本当の美味しさをぜひ味わってみてください。

「バーミキュラで炊いたご飯が一番おいしい」その声に答えて、ライスポットが登場です。

「野菜ってこんなにおいしかったんだ」そんな喜びを大人になってから発見する。そうすればきっと、大切な人と分け合いたくなる。もちろん自分のために美味しいものを作るのもいいけれど、『VERMICULAR』で作った料理は、これまでの価値観を変えてしまうほどのインパクトを与えてくれる。だから、人を呼んで料理を振る舞ってみよう。みんなの「おいしい」の笑顔が、幸せを運んでくれるから。