今回紹介するのは、2017年4月、群馬県に新たな名所としてグランドオープンした文化施設です。洗練された空間に、おいしいコーヒーとアートブックたち。駅前にこんな素敵な場所があったら、毎日通ってしまいそうです。
充実したアートブックコーナーのある図書館、お洒落なカフェを併設。
旅行や出張で普段は行かないような土地を訪れると、「ここに、なぜこんなおしゃれな建物が?」と、目を疑ってしまうような公共施設を見かけたりしませんか? でも実際なかに入ってみると、せっかくの素敵な建物が台無しに見えてしまうぐらい、インテリアが垢抜けなかったり、飲食店が美味しくなかったり、貸出している本の蔵書が良くなかったり。正直、中身にガッカリしてしまう所って多いのではないでしょうか。
しかし、今回紹介する群馬県太田市の『太田市美術館・図書館』は、施設のデザインもさることながら、内装や図書館の蔵書、カフェなど、どれをとっても「おしゃれ」。休日に綺麗な服を着て出かけたくなるような所です。
この場所は人の流れを生むとともに、「文化に触れやすい環境をつくる」という目的でつくられました。「アートなまちづくり」を目指している太田市。それを実現すべく、駅前という人が行き来しやすい地に、ランドマークとして美術館と図書館をつくったのです。
ここの特長は公共の図書館としては珍しく「アートブックコーナー」があること。こういった場所って、まず郷土資料コーナーがあるのが一般的ではないでしょうか。文化に親しみやすい施設を目指す太田市美術館・図書館では、地域に関する資料もここでは一角におさまり、その代わりにアートブックが充実。3階建ての図書館のうち、2階と3階がアート関連の書籍になっていて、まるでギャラリーのように洗練された雰囲気です。
また美術館では、主に現代芸術を展示。太田市は今まで美術に関する場所が少なかったのですが、ここで最先端の芸術に触れられます。
さらに併設されているカフェは、地元でも人気なコーヒー屋さんが運営。食材は自家製と地元産にこだわり、本格的なエスプレッソ、ラテアートも楽しめます。フタ付きの容器だったら図書館内も飲める場所が多いので、ここでコーヒーを買って、読書にふけることも可能です。
また施設内では、絵本・児童書コーナーや視聴覚室、ギャラリースペースなど、さまざまな場所でイベントが開催されています。過去の様子をみてみると、アートのワークショップや名画座、寄席などやはり文化に関するものが多く、幅ひろい世代で楽しむことができそう!
立ち寄りやすい駅前にこんな文化施設があれば、アートに親しんだ生活が送れるのではないでしょうか。太田市民が羨ましくなってしまいますね。
太田市美術館・図書館
群馬県太田市にできた文化施設。図書館、美術館、カフェなどが併設されています。
開館時間:10:00~20:00(日曜・祝日は18:00まで)
※企画展の観覧は18:00まで(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
※毎月最終火曜日は、図書館エリアのみ休館となります。
公式サイト:http://www.artmuseumlibraryota.jp/