チョコレートはカカオからできています。最近ではカカオの含有率が高いことを売りにしたチョコレートも登場し、人気を博していますよね。では、そのカカオはどんな豆なのでしょうか。おいしいチョコレートを追究していくと、どうやら「豆」にたどりつくようです。
チョコレートは何からできているのか
『ダンデライオン・チョコレート』はチョコレート好きの元IT起業家がサンフランシスコで始めたクラフトチョコレートのお店。日本には2016年に初上陸、同年の末には伊勢神宮外宮前に出店、今年2月には鎌倉に第3号店をオープンと、勢いを増しています。
いったい何が注目を集めているのかを知るには、日本での旗艦店となっている『ファクトリー&カフェ蔵前』を訪れるのがいいでしょう。
1階がチョコレートファクトリーとスタンド、2階がカフェとワークショップスペースになっている建物は築60年以上の倉庫をリノベーションしたもの。床や外装にはふんだんに木が使われ、入り口はガラス張りになっていて通りからは中が覗けます。店先には、腰かけて目の前にある公園を眺められるベンチもあり、とてもオープンなファクトリーです。
お店に入ると、カカオ豆がチョコレートバーになるまでのすべての工程をひと目で見渡すことができます。作業するスタッフの方々はいたって真剣なのですが、日頃なかなか見られないチョコレートづくりは何だか楽しそう。好奇心をそそられます。
『ダンデライオン・チョコレート』はBean to Barチョコレートの専門店。
豆(bean)からバー(bar)になるまで、選別、焙煎、磨砕、調合、成形といった過程のすべてを自社のファクトリー内で行なっています。このBean to Barチョコレートにたどり着いたのはカカオ豆にとことん向き合った結果。
農作物であるカカオ豆は産地や季節、収穫年によって、できあがりが違います。それらの個性をいかしたチョコレートをつくろうと思えば、豆の焙煎の度合いも発酵の過程も微妙な調整が必要になるのです。
豆によっては、1ヶ月以上かけて試作しているものもあるのだとか。
一般的なチョコレートは味の安定性と供給を重視しますが『ダンデライオン・チョコレート』が大切にしているのは、素材本来の個性を引き出すこと。そのために、特定の産地(シングルオリジン)にこだわったカカオ豆とオーガニックのケインシュガーのみを使用し、豆に応じて焙煎の温度や砂糖を入れるタイミングなどの条件を変えています。
豆にこだわったチョコレートをじっくり味わう
ただ、甘さに癒されるだけでなく、微妙な味わいや香りの違いを楽しむ。奥深いチョコレートの世界の入り口になってくれるのが、2階のカフェです。ゆったりと落ち着いた空間は感覚を研ぎすませ、集中して味わうには持ってこい。
チョコレートを主役にしたペストリーはどれもおいしそうで目移りしてしまいます。いろいろ試してみたいなら、産地の違う3種類のチョコレートの食べ比べができるブラウニーのセットがおすすめ。一瞬、多いかなと思うかもしれませんが、甘さでごまかしたチョコレートではないので、難なく完食できてしまうはずです。
じっくり味わってチョコレートの世界が気になり始めたら、定期的に開催されているワークショップに参加してみては? 座学やチョコレートづくり、工場見学など多角的に、チョコレートについて知ることができますよ。
ダンデライオン・チョコレートファクトリー&カフェ蔵前
ダンデライオン・チョコレートの旗艦店。
住所:東京都台東区蔵前4-14-6
TEL:03-5833-7270
営業日: 10:00〜20:00(LO. 19:30)
定休日:不定休
URL:https://dandelionchocolate.jp/
【オンラインストア】http://dandelionchocolateshop.net/