【Minimal】１枚をつくるには、まず１粒から。

カカオ豆の選別からはじまり、仕入れ・豆の加工（焙煎）・製造・販売といった、チョコレート作りに関わるすべての工程を自社で一貫して完結させる『Bean to Bar』と呼ばれるスタイル。この方法をいち早く取り入れた先駆け的存在が渋谷区富ケ谷に本店を構える『Minimal -Bean to Bar Chocolate-（ミニマル）』です。

同店のチョコレートは、世界中から厳選されたカカオ豆に砂糖を加えるだけの必要最小限の材料から作られます。ラインナップは、フレーバーを楽しめる３ライン、カカオ濃度やチョコレートのタイプから選べる３ライン、季節感や限定品の２ラインの計８種。2018年９月にラインナップが改定され、より特徴がわかりやすく選びやすくなりました。

チョコレートの形状にもこだわりがたっぷり。同店の板チョコは、砕き方一つで味わいが大きく変化するのも魅力で、それを存分に味わえるのがこの刻み方なのです。さまざまな大きさで刻まれた四角には、それぞれに意味が込められています。上段はひとくちで食べて舌触りの違いを楽しみ、その下の段はスティックをかじってザクザクとした食感を味わう。最後は誰かとシェアする分も用意されており、その心遣いに驚かされます。

また、好きな飲み物や食べ物と組み合わせるペアリングという楽しみ方も推奨されています。コーヒーや紅茶に合わせるのはもちろん、好きなお酒のお供に、また食事の一品として、いつもとは違う味わい方をしてみるのもおすすめですよ。

「甘くて、美味しければ、それでいい」というだけで、チョコレートを楽しむ時代ではなくなってきています。カカオ豆を１粒１粒、吟味し、こだわり抜かれた生産工程でつくり上げ、食べる人に新しいチョコの世界を感じさせるBean to Bar。
この製法は、今や一過性のブームではなくカルチャーとして根付きつつあります。この道を日本で切り開いてきたMinimalの１枚を、ぜひご賞味あれ。