どこよりも海に近い倉庫をホテルにしたら……【ONOMICHI U2】

船への荷積み、荷下ろしのために海のいちばん近くにあった海運倉庫。役目を終えた倉庫「県営2号」はいま、その立地を活かして、ホテルやカフェの入った「ONOMICHI U2」として生まれ変わっています。

旅人が求めるのは、瀬戸内にしかないもの

海の上の長い橋を自転車で走れる「しまなみ海道」は、瀬戸内に滞在する旅行客から本気のサイクリストまで大勢が訪れます。「ONOMICHI U2」はそこでサイクリングを楽しむ人たちのためのスポット。自転車で泊まれるホテル「HOTEL CYCLE」やサイクルショップ「GIANT STORE ONOMICHI」などが入っています。

元は倉庫だった建物は、外側に面影が残っていますが、中身はまったくの別物。倉庫の高さを活かしたカフェやバー、瀬戸内暮らしを発信するセレクトショップなどが6店、横に並んでいます。岸壁に沿って横長に伸びる建物は、海側がほぼすべて窓。ホテルにカフェ、レストランにショップ、どこにいても海が望めます。

旅にでたら、やっぱり良い景色とおいしいものは欠かせませんよね。
「ONOMICHI U2」はドアを開けば、すぐそこは海。瀬戸内海に浮かぶ島やドックに立ち並ぶ大きなクレーンも見えます。
テラス席もある「Yard café」でコーヒーを片手に、あるいは「KOG BAR」のカウンターで夜景とともに。シチュエーションによって、まったく海が違ってみえるから不思議です。
波がほとんど立たず穏やかな海は、いつまででも眺めていられます。

この海と温暖な気候が育んだ肉と魚介や柑橘も、地域ならではのもの。「The RESTAURANT」では、瀬戸内の新鮮な食材を使用しています。朝食ブッフェのオレンジジュースまで濃厚! 瀬戸内の自然の恵みを活かした加工品やお菓子はお隣にある天然酵母のパン屋さん「Butti Bakery」でも販売されています。

なんでもバーチャルでできる時代、本当に足を伸ばしたいところは、そこにしかないものを自分の目や耳で、肌や舌で十二分に味わえる場所ではないでしょうか。

「サイクリストの聖地」だけではもったいない!

専用の自転車置き場や、サイクリングロードまで自転車を運んでくれるトレーラー、レンタサイクルなど、とにかく自転車乗りにやさしい施設ですが、「ONOMICHI U2」はインドア派にもおすすめです。こちらの空間づくりには名だたるアートディレクターやデザイナーが関わっていて、彼らのデザインした作品を体感することができます。ホテルのエントランスには大きなアート作品も。

町へでれば、数々の古寺や古い家並み、新旧入り交じった商店街が見られます。尾道の歴史や文化を感じながらの散策を楽しんでみては?

また、瀬戸内での暮らしを発信するライフスタイルショップ「SHIMA SHOP」では、地元の伝統産業や地元の材料を使った瀬戸内らしいワークショップも開かれています。サイクリスト、旅人に限らず、地元に住む人にも新たな発見があるかもしれませんよ。

この地域の文化の発信基地ともなっている「ONOMICHI U2」。かつて海から運ばれてきた荷物が行き交っていた場所は、今では人や情報のハブとして新たな役割を果たしています。

ONOMICHI U2

U2TOP

サイクリスト向けのホテルを中心にレストランやカフェ、ライフスタイルショップが集まる複合施設

住所:広島県尾道市西御所町5-11
TEL:0848-21-0550
営業日: 店舗による
定休日:店舗による
URL:http://www.onomichi-u2.com/

【shima shopオンラインストア】http://www.shima-shop.com/

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