建築家と叶える、世界にたったひとつの“似合う家”【スエロ建築研究所 / SUITO HOUSE】
憧れのマイホーム。建てるとしたら、どうするの? テレビのCMで見たことがあるような大手のハウスメーカーさんにお願いする? それとも駅前の商店街で見かけた工務店さんとコラボ!? やっぱり建築家の“先生”にお願いするのって、すこしハードルが高いのかな???
スエロ建築研究所のお二人、そこのとこ、どうなの!? 教えて!!
より自由に、より思い通りに、存分に楽しめる家づくり。
“家をつくる”という、多くの人にとって人生においてたった一度だけの経験。それはとても難しいものであり、さまざまな問題が潜むと、その道のプロであるお二人は語ります。
「家づくりは、服を選ぶように気になったものをいくつか試着してみるといったことはできないし、試しに建ててみて住み心地を確認するなんてことも当然できません。
しかも、実際に住んだことがある家なんて、生まれ育った実家と、一人暮らしで住んだ賃貸マンションなど、せいぜい5〜6軒ですよね。誰だってそれくらいの経験値しかありませんから」
それぞれの家族にフィットし、生活に適した家をつくる。そんなとてもシンプルで、いっけん当たり前のことを叶えることができず困っている人がたくさんいるという現状を知ったお二人は、2016年に新しいハウスブランド『SUITO HOUSE』を立ち上げます。
テーマは“似合う家”。理想の住まいをカタチにしたいと考える人に向けて、より自由に、そしてより思い通りに家づくりを行ってもらうと同時に、その工程も存分に楽しんでもらいたいという思いから生まれたブランドです。
「マイホームを建てようと思った時に、多くの人はハウスメーカーさんや街の工務店さんにお願いしますよね。それが悪いことだとは言いませんが、やはり、規格化された部分が多いし、工務店さんが持っている考え方や方法論は、作り手側から出た発想のものが多く、住む人の立場でできあがったものではありません。
もちろん建築家にオーダーする人もいるのですが、逆にそういう人の中には『建築家なら、お任せしていれば、カッコいい家ができあがる』と考えている人もいるようです。
ただ、少なくとも私たちは、そういう家のつくり方は絶対にできません。時間をかけてお客様と向き合い、何度も対話を繰り返しながら、カタチになるまで一緒に考えていく。そういう時間を大切にしています。『SUITO HOUSE』は、そういった私たちの考えが凝縮したものですね」
家づくりに対してお二人が抱く考え方を整理し、詰め込むことで生まれた『SUITO HOUSE』は、具体的に3つのことをお客様に約束しています。まず1つ目は、『しっかりと対話すること』。ここまでの話の中で度々でてきた、スエロ建築研究所の信念とも言える部分です。
「例えばお客様から『クローゼットがほしい』とお願いされたとします。そこで『では、どんなクローゼットにしますか?』『大きさはどれくらいですか?』と進んでしまってはだめ。
そうではなくて、『何のためのクローゼットですか?』というところから私たちは始めます。どんなものを入れるのか。何のために使うのか。そういった目的や用途などを深く考察できれば、実は棒が1本あればそれでいいかもしれませんし、もっと適切な他の選択肢も提案できるかもしれませんから」
『SUITO HOUSE』の約束の2つ目は、『模型をつくり、きちんとイメージを共有すること』。図面やスケッチだけでできあがりを想像できる人など、まずいない。そんな考えから、労を惜しむことなく、何度でも作り直しながら、お客様とイメージを共有していくようにしているとのことです。
そして最後が『家づくりを楽しんでもらうこと』。家ができあがるまでの工程自体も、人生に一度きりのものです。どうせなら、いつか笑顔で振り返ることができる、家族のかけがえのない思い出になるに越したことはありません。
「模型は本当に大事なんです。というのも、どれだけ丁寧にヒアリングや打合せを進めていっても、新しい家で始まる生活のイメージは湧きにくいもの。ただ、模型が出てくると『あ、こういうことか!』 と、お客様の理解度は一瞬で深まります。自分たちがイメージする理想の生活空間が、建築家の解釈を通して模型として成型されると、それだけでお客様にとっては達成感があるものです。
家づくりの楽しさやワクワクは、そういったちょっとした積み重ねの中にこそ潜んでいます。実際に家が建つまでは、どうやったってしんどいタイミングもある。だからこそ、小さな喜びも噛み締めてもらえるように、模型をたくさんつくるなど、工夫はしているつもりです」
決められた間取りなどなし。ひとつとして同じ設計もなし。お客様と2人の建築家が、自由な発想でそれぞれにアイデアを出し合い、そこからイメージも期待も大きく超えた提案をする。そうすることで、『SUITO HOUSE』は、お客様に“似合う家”をカタチにしていきます。
PHOTO by kazufumi nakamura/Yohei Sasakura/Genta Hisada
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