不動産系ライターという職業柄、「キッチン」について、これまでにたくさんの文章を書いてきました。いかに使い勝手がいいか、いかに省エネ性に優れているか、そして、いかに設備や収納が充実しているか。アプローチは少しずつ異なるものの、大枠としてはだいたいそんな感じで、はっきりいって書きなれたものです。でも、ごくたまーに、ほんとにめちゃレアなケースで、「あれ、これってどんなふうに紹介するといいんだろう!?」という超個性的なキッチンと出逢うこともあります。今回ご紹介する『シリーズ:b2』は、まさにそのひとつです。
クラフツマンシップ×人間工学に裏付づられた機能性&デザイン。
『シリーズ:b2』を生み出したのは、1949年に創業したドイツの老舗キッチンブランド「bulthaup(ブルトハウプ)」。クラフツマンシップと人間工学に裏づけられた機能性&デザインで、世界中から高い評価を集める業界のトップランナーです。
このブランドの核をなす「コンセプトキッチン」に位置づけられているのが『シリーズ:b2』。ブランド創始者のMr. Bulthaupがさまざまなレストランを食べ歩いて研究していたとき、とあるシェフの仕事ぶりを見かけたことから着想を得てデザインしたものだそうです。
最大の特長は、ムダな要素が一切なく、とにかくシンプルなところ。シンク・コンロ・調理台を持つ「ワークベンチ」、冷蔵庫やレンジといった調理機器を収納できる「アプライアンスキャビネット」、フライパンや鍋といった調理器具を収納できる「ツールキャビネット」の3つのアイテムで構成されており、いずれもかなりミニマムなデザインとなっています。その美しさは、もはや「作品」と呼びたいレベル。くどくど語るより、見てもらったほうが早いでしょう。さあ、じっくり鑑賞して、どっぷりあこがれちゃってください。
ね、かっこよすぎでしょ? でも、『シリーズ:b2』の魅力は、この見た目だけではないんです。料理をつくるときの作業効率について徹底的に考え抜いてデザインされているから、使い勝手もバツグンなんだとか。いやはや、そんなの、もう惚れるしかないですよね。
ちなみに、「bulthaup」は『シリーズ:b2』のほかに、『シリーズ:b1』と『シリーズ:b3』という異なるコンセプトをもったシステムキッチンも展開しています。どっちもかっこいいから、『シリーズ:b2』にメロメロにされたという人は、あわせてチェックしてみてください。
bulthaup シリーズ:b2
3つのアイテムで構成されるシンプルなシステムキッチン。レイアウトの自由度が高いところも特長で、調理スタイルなどに合わせてお好みの組み合わせを楽しむことができます。