「急須」と聞くと、どんな空間を連想しますか? たたみやちゃぶ台のある和室でしょうか。それでは、もし見た目がハワイアンブルーやグレープ色だとしたら? さらに、目新しいデザインをしていたらどうでしょう。『IWACHU』の急須は、あなたの暮らしにちょっとしたアクセントを加えてくれるモノかもしれませんよ。
南部藩主のアイデアは、職人によって守り抜かれる。
IWACHUは海外向けのブランド名であり、国内では『岩鋳(いわちゅう)』という名前で知られています。「岩」手県盛岡市が誇る「鋳」物『南部鐵器(なんぶてっき)』をテーマに、台所用品や小物などを展開する同メーカー。鉄特有の安定感に加え、心地よいざらりとした手ざわりを楽しめる製品が数多くあります。
南部鐵器のはじまりは、江戸時代です。南部藩主により代々受け継がれ、1975年には国の伝統的工芸品第1号として指定されました。このような由緒正しき工芸品を、職人が現代の生活に合うように手を加え、趣き深く上品なプロダクトへと変えていきます。とはいえ、伝統の技を変えることなく、昔ながらの形や使い勝手はそのままに残っているのです。
さて、そんな南部鐵器でつくられた急須は、従来のものと一体何が違うのでしょう? 使ってみてまず実感できるのは、保温性の高さです。お湯の温度が急激に下がらず、お茶をおいしく淹れられるベストな状態でキープ。これから寒い時期がやってきますが、冷えてしまわないかを心配せずに、優雅なティータイムを過ごせますよ。
次に注目したいのが、内部を覆うガラス質のホーロー加工です。水分が残っていてもさびにくく、汚れや茶渋もサッと一拭きすればきれいに! 洗剤によるダメージも受けにくいので、お手入れがとても簡単ですね。
さらに、本製品は職人による手づくりのため、すり合わせの良さが魅力といえます。すり合わせとは、本体とフタの相性のこと。ガタつきがなくなれば、それだけ余計な空気が入らなくなります。お茶特有の味・香り・色を引き出すだけではなく、最後の一滴までしっかりと注げるのです。
おうちに急須がある方は、試しにフタを動かしてみてください。カタカタと動くようであれば、あまり良い状態とはいえません。丁寧に仕上げられた逸品に買い替えることで、茶葉の旨みを存分に堪能できるかもしれませんよ。
昔ながらの良さを残しつつ、新たな色合いやデザインを取り入れる。口で言うのは簡単ですが、15年以上も南部鐵器と向き合ってきた職人がようやく挑戦できる領域なのです。江戸から平成へと受け継がれ、新たな元号に移り変わったとしても、IWACHUの急須は変わらずに世界中で愛され続けるモノになりそうですね。
IWACHU/急須
趣き深く上品に彩る、南部鐵器の急須です。茶こし付きであり、内面にはホーロー加工が施してあります。
・急須 石榴(ハワイアンブルー)
サイズ:W15.5×D11×H20cm
重さ:約1.6kg
満水容量:0.7L
内面/フタ裏:ホーロー加工
・急須 らいす 銀/グレープ
サイズ:W14×D10×H20.5cm
重さ:約1.15kg
満水容量:0.6L
内面/フタ裏:ホーロー加工
・急須 和さくら 銀/紅梅色
サイズ:W20×D16×H13cm
重さ:約1.55kg
満水容量:0.6L
内面/フタ裏:ホーロー加工
・急須5型 毬あそび(さんご色)
サイズ:W16×D14×H14.5cm
重さ:約1.2kg
満水容量:0.65L
内面/フタ裏:ホーロー加工
他多数。
公式サイト:http://iwachu.co.jp/
(価格・ラインナップは2018年9月現在のものです)
¥16,200(税込)
¥10,800(税込)
¥9,180(税込)
¥9,504(税込)