日本で古くから受け継がれてきた、柿渋染め。染める素材や、気温や湿度などの環境によって、表情の違いを楽しめます。昔ながらの染色法ですが、コースターやコーヒーフィルターなど、現代的なものにも使われていました。
手染めならではの、ぜいたくな変化
柿渋とは、青柿を絞って発酵、熟成させた天然の染料。防腐性や防虫性に優れているので、紙や木に塗って生活資材にしたり、布を染めて丈夫な生地にしたりすることに活用されています。また、太陽の光にあてることで、色が深みを増していく特性を利用して、様々な風合いに染め上げることができるのです。
『柿渋リネン』をデザイン、製作しているのは、高知県土佐清水市で活動している『ユルクル』。伝統的な染物が、彼らの手を通すことで新しい製品として誕生しています。
中でも、染料の特性をいかした『coffeeフィルター』は注目を集めているアイテムです。使い捨てが一般的なコーヒーフィルターですが、繰り返し使うことができます。すぐに乾いて清潔なので、ペーパーフィルターのように気軽に使えるところが魅力的。また、リネンの目が詰まっているので、一滴一滴を美味しく抽出してくれますよ。
他にも、『Tenugui』や『コースター』『エプロン』などのキッチンアイテムが揃っています。リネンのしわと、柿渋ならではのごわごわとした質感は、使い込むごとに変化し、味わいが増していきます。水に濡れるとトロリとした肌触りになるのは、実際に手にとって感じてほしいポイントです。
どの製品も、4〜5回染めて、太陽に当てて……をていねいに繰り返してつくられています。手作業なので、まったく同じものはひとつとしてありません。また、エプロンなどのアイテムは、オンラインストアでもオーダーメイドすることが可能です。ポケットの位置やサイズ感などを相談できるのも、ユルクルの優しさを感じられますね。これからの暮らしをもっと豊かにする仲間として、迎えてみてはいかがでしょうか。
画像提供:株式会社 大直
柿渋リネン
柿渋染めはゴワゴワでザラザラで
その質感と色あいは
同じ布を同じ時に同じ様に染めても
一つとして同じものはない
公式サイト:http://www.yurukuru.com/
(価格・ラインナップは2018年5月現在のものです)
¥800(税込)