金属でありながら、触れてみると温かみのある錫(=すず)。手のぬくもりに違和感なく馴染みます。『KAGO』は、変幻自在に形を変え、日常の空間を自分らしく楽しむことができる少し不思議なうつわたち。1916年創業の『株式会社 能作』が作り出すマテリアルを存分に生かした技術がここにあります。
美しい金属のカタチ
部屋のインテリアが、いつもと同じで心地いい時もあれば、少し変化を求めたい時もありますよね? ほんの少し変わっただけで、気持ちが華やぐことも。気分に合わせてテーブルウェアになったり、オブジェになったりする柔らかな錫が、少しだけ違う表情を演出してくれるかもしれません。
富山県高岡市は、高岡銅器で古くから知られる鋳物の街。株式会社能作は400年に及ぶ鋳造技術をさらに発展させ、仏具、茶道具、花器のほかテーブルウェアや照明まで手がけています。錫・真鍮・青銅を扱う同社の中でも錫製品は一段と高い技術力が必要な素材。通常は、硬度を保つために他の金属を加えて仕上げますが、この商品は純度100パーセントで加工しているためとても柔らかいのです。そして、驚くほど簡単に手で曲げたり、伸ばしたりできます。金属の冷たく硬いイメージが払拭されるかもしれませんね。
ひとつの平面状のうつわが自由自在な形を造る。例えば、朝食のパンを入れたり、フルーツバスケットにしたり。錫は抗菌作用が高いので食品を安心して盛ることができます。また、フラワーベースとしても使えそう。コップに花を生けて、『KAGO』を引き伸ばせばオブジェのようにアレンジが楽しめます。その他には、マガジンラックやスマートフォンスタンド、広げて伸ばして逆さまにすれば、ランプシェードにもなりますよ。使い方のアイデアは無限大です。
錫鳴きという言葉を知っていますか? Tin Cry(ティンクライ)とも言われます。これは、錫の分子が擦れ合う時に聞こえる「ピキピキ」という少し高い音のこと。耳を澄ませば、かすかなお喋りのようなその声に癒されます。
株式会社能作の鋳物の技術が作り出す錫の声にそっと耳を傾ける、やすらぎの時間を『KAGO』とともに過ごしてみてはいかがでしょうか。
KAGO
自在に曲がる、曲げて使う錫のKAGO。
サイズ:ビアカップ/H115 φ61 KAGO/H3 W200 D200
容量:ビアカップ 約200cc
箱サイズ:H70✕W370✕D205
重さ(箱含む):1124g
マテリアル:錫100%
箱仕様:化粧箱
公式サイト:www.nousaku.co.jp/main/
(価格・ラインナップは2018年3月現在のものです)
¥22,140(税込)