ちょっと中腰になって、丸い玉を剣から皿へ、次は反対側へ……何だかわかります? そう、『けん玉』です! みなさん一度は触れたことがあるのではないでしょうか。私も幼少期、“世界一周”とか“もしかめ”とか、兄と競い合いながら遊んでました。
古き良き文化のひとつとして、親しまれているオモチャに、こんな遊び心をプラスしてみたら、どうでしょう。
なんだ、普通の赤いけん玉か。あれ?……り、りんご!?
今や『kendama』として競技大会が開催されるなど、世界的な注目が高まり、それとともに、その見た目も多種多様に変化しているのを知っていますか? ユニークなデザインのものも増え、インテリアとして収集する人も増えているようです。
このアイテム、おなじみの剣の先につながっているものは、見ての通り、ニュートンの『万有引力の法則』を発見するきっかけとなった「りんご」。遊びを通じて地球の引力を体感できるというのです。
ニュートンもびっくり。空間を自在に飛び回るりんご。 「りんご」と「けん玉」という不思議な関係の先にあるものは?
このけん玉は、世界規模で広がる森林の破壊や温暖化に対して、健全な森林を増やす活動を続けている森林保全団体『more trees』(モア・トゥリーズ)から販売されたもの。彼らが保全活動の一環として取り組む、国産材を使用したプロダクトシリーズのひとつです。
厳選した異なる3種類の樹木をつかい、職人によってひとつずつ手作りで丁寧に仕上げられています。売り上げの一部は寄付され、これからの活動に生かされるそうです。
遊ぶほどに塗料が落ち、リンゴの質感に近づいていく。
デザインを手がけたのは、人気現代アーティストの鈴木康広(すずきやすひろ)氏。彼が生み出すプロダクトは、日常の見慣れたものを新鮮な感覚で捉え直す作品が多く、その発想の広がりに、思わず引き込まれてしまいます。
また、自身もけん玉の名手である鈴木康広さんが、ユニークな視点で「りんご」と「けん玉」の関係を描いた絵本、『りんごとけんだま』もブロンズ新社から発売中です。併せて読めば、新たなものの見方に気づき、新鮮な視点で、けん玉のふしぎな世界を楽しむことができそうですね!
(絵本タイトル:りんごとけんだま / 著者:鈴木康広 / 出版社:ブロンズ新社)
けん玉とセットでプレゼントするのも良いですね。本物のりんごのごとく、フルーツネットを巻かれた包装。この姿も、また愛し。
ツヤツヤして可愛らしい見た目の斬新さに、思わず飾って眺めていたい気持ちにもなりますが、これは「けん玉」。遊ぶことで生まれる表皮のダメージによってりんごが変化していく様も、ぜひ楽しんでみましょう。
ただ昔からの玩具に「りんご」がくっついている、“ユニークなもの”というだけではない、この世界観をぜひ、あなたにも味わっていただきたいです。
りんごのけん玉
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ニュートンが「万有引力の法則」を発見するきっかけとなったりんご。
その有名なりんごをけん玉の玉に引用した、地球の引力を体感できる玩具。
デザイン:鈴木 康広 Yasuhiro Suzuki
素材:ヤマザクラ(本体)/カバ(玉)/ヒノキ(台座)
サイズ:W65×D65×H190
公式サイト:http://more-trees-design.jp/?p=342
(価格・ラインナップは2018年1月現在のものです。)
¥7,020(税込)
絵本「りんごとけんだま」
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りんごとけんだまは、なかがいい。
どうしてかっていうとね、それにはちゃんとわけがある
りんごとけんだまの不思議な関係がおしえてくれるのは、
世界がひろがる、ものの見方や発想。
人気現代アーティストが描く、待望の新作絵本。
著者:鈴木康広 Yasuhiro Suzuki
出版社:ブロンズ新社
公式サイト:http://www.bronze.co.jp/books/
(価格・ラインナップは2018年1月現在のものです。)
¥1,512(税込)