一応付けてはいるけれど、ほとんど鳴らしたことがない。自転車のベルについて尋ねると、たぶん、多くの人がそう答えるんじゃないでしょうか。いわゆるママチャリなどに付いているベルって、ヂリリンと耳障りな音を響かせるものがほとんどですもんね。でも、今回ご紹介する『白井ベル』は大違い。わざわざ静かな場所に行って、その響きを堪能したいくらい素敵な音を聴かせてくれるんです。
京都のおりん職人がつくる、凛とした自転車用べル。
『白井ベル』を生み出したのは京都の「りんよ工房」。1843年の創業以来、170年以上にわたり「おりん」をつくり続けている老舗工房です。おりんとは、仏壇の前などで「チーン」と鳴らす仏具のこと。あの独特の澄んだ音色を耳にすると、こころがすーっと癒されていくような感じがしますよね。それを自転車のベルとして採り入れようというのがこのアイテムのコンセプトです。
『白井ベル』の素材は、おりんと同じく、奈良時代から宝物として扱われてきた「砂張(さはり)」。製造工程がほんの少し違うだけでがらりと音が変わってしまうという、とても繊細な性質をもった特殊な金属です。この素材を用い、熟練の鳴金物職人が1つひとつ丁寧に手作業で仕上げていくため、でき上がったベルから鳴るのは「世界にひとつしかない音」。音の質によって値段も変わるらしいので、予算と相談しながら自分だけの大切な音をつくってみてはいかがでしょうか。
白井ベル
『白井ベル』は、「CYCLE GRAND BOIS」または「TOKYOVINTAGECYCLES」という取扱店で購入可能。オーダーメイドを希望する人は、直接メールで問い合わせてください。
公式サイト:http://shirai-bell.com/
問い合わせフォーム:http://shirai-bell.com/contact/
CYCLE GRAND BOIS:http://grandbois.jp/
TOKYOVINTAGECYCLES:http://tokyo-vintage-bicycles.com/