楽しいとき、きれいな風景を見たとき、感動したとき……。皆さんはどんなときにシャッターボタンを押しますか? スマホを向ければ気軽に写真が撮れるようになって随分とたちました。それだけにとどまらず、最近ではインスタントカメラもブームになっています。データにしておくだけではもったいない。記録としてではなく、記憶の一部を焼き付けたかのようにプリントされた写真は、あなたの日常の見え方を変えてくれる魔法の紙なのかもしれません。
この空間には、たくさんのヒントが詰まっている。
目黒区鷹番、学芸大学駅から徒歩1分の場所にあるのが、写真屋『monogram』。「思い出や大切な景色を、シャッターを切った瞬間の想いと近いかたちで残していくお手伝いをしたい」というスタンスで、初心者からカメラ玄人まで幅広い層に信頼を寄せられています。1階がカメラ用品の販売と基本的な現像を行うスペースが設けられた、写真屋さんの空間。そしてギャラリーになっている2階では、さまざまな展示を開催し、フィルムで撮影された写真の質感を伝えてくれる空間になっています。
monogramが店名に冠するのは「カメラ屋」ではなく「写真屋」です。このなんとなく素朴で、商売っ気のなさが、1枚の写真が出来あがる喜び、1回のシャッターを切るワクワクを教えてくれるような気がします。ただモノを売って、ただただ現像した写真を渡して……。こうしたことは絶対にしないという写真に対する強い想いの表れかもしれません。とはいえ、けっして敷居が高いわけではなく、むしろその逆。はじめてフィルムカメラを手に入れたときに訪れて、店員さんにカメラについて聞いてみれば、つぎにファインダーを覗くのが楽しみになるはずですよ。
また、フィルム写真の醍醐味と言えば、現像が出来あがるまでの時間と、プリントされた写真を実際に目にする瞬間ですよね。微妙な色味やコントラスト、明るさなど、自分が思い描いた1枚が焼きあがってくると、いっそうカメラが楽しくなります。monogramでは、そういった現像の際の調整もスタッフの肩に相談しながら依頼が可能。さまざまな現像を試すことで、「今度はこう撮ろう」とか「こんな風にプリントしてみたい!」とアイデアが閃くかもしれませんよ。
実店舗とオンラインショップを運営するmonogramは、取り扱う製品もひと味違います。「ここは普通のカメラや雑貨を販売しているお店ではありません」。公式ストアの店舗紹介はこんな一文からはじまります。その言葉どおり、吟味された高品質な革素材を使ったストラップやカメラホルダー、機能と質感を併せ持つ帆布のカメラバックなど、どれもがカメラ生活を有意義にしてくれそうなアイテムにあふれています。そして、その中でもオススメしたいのが、L判サイズや大きなA4サイズ、ポラロイドなど、多彩なサイズと形状を揃えたフォトフレームです。パラパラとプリントした写真を眺めるのも素敵な時間ですが、せっかくならお部屋の彩りのひとつにしてみてはどうでしょうか? あの日、あの瞬間が切り取られた1枚1枚を、ふと目にはいるところに飾っておけば、思い出がすこしフラッシュバックして、ほっこりとした気持ちになれるのではないでしょうか。
誰でも手軽にキレイな写真を撮れるようになった現代では、改めてカメラの楽しみ方が見直されているように思います。もしもあなたがデータだけの写真に満足できなくなったら、ふらりとmonogramの扉を開けてみてください。写真が大好きな店員さんと会話をしたり、グッズやギャラリーの作品を眺めたり。それがあなたの新しい写真生活のはじまりですよ。
写真屋「monogram」
住所:〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-19-13
TEL:03-3760-5852
営業時間:12:00 〜 20:00(水曜定休)
アクセス:東急東横線「学芸大学」東口より徒歩約1分
公式サイト:http://monogram.co.jp/