塩にも塩になるまでの物語がある。塩の専門店【solco】

塩はしょっぱい味をつけるもの。日常生活ではその程度の認識が普通かもしれません。ところが、塩の専門店「solco」にくると、この塩がどこからきて、どう使われるのかに思いを馳せずにはいられなくなります。一粒の塩にも物語があるのです。

ソルトコーディネーターが教えてくれる塩の奥深さ

満月の日の海水でつくった塩、中国の皇帝が愛した塩、天日で結晶化させた塩のなかから選り抜かれたピラミッド型の塩……。

一体どんな味なのか試してみたいと思いませんか?

塩の専門店「solco」では、ソルトコーディネーターが厳選した国内外の約40種類の塩が販売されています。
鮮やかなピンク色のものもあれば、まっ白でサラサラなもの、大きな結晶のものも。並んでいる姿を見るだけで、塩にも個性があるのだということを知らされます。

個性豊かな塩は試験管を利用したボトルに入れられ、一つひとつに説明書きがつけられています。そこに書かれた塩の成り立ちを読むだけでもおもしろいのですが、ぜひオーナーでありソルトコーディネーターである田中さんのお話も聞いてみてください。きっと、その言葉に引き込まれます。
たとえば、このお店のロゴにもなっているバリ島の天日塩。きれいな四角錐のかたちをした結晶はつくろうと思ってもつくれるものではないそう。じっくりと日で乾かして自然がつくりだしたかたちの中から、かたちの良いものを選びとった貴重なお塩なんですって。
時間をかけてつくられたもの、しかも、たくさんはとれないものと知ると、自然と「いただきます」と手が合わさります。

「本当に貴重なので、お肉にのせたり、ワインのつまみにしたりして、結晶のかたちを楽しんでほしいですね」とのこと。

このお店にある塩にはどれも、そんなふうに塩が主人公のストーリーがあります。

ともあれ、自分の舌で確かめるのがいちばん!

お店には、お試し用の塩のボトルが並んでいるほか、1個91円のおむすびが売られていて、これでさまざまな塩の味を確かめることができます。

繊細な舌ではないけれど、塩の味の違いなんて分かるかしらという心配はご無用。少量だけれど強い味、穏やかだけれどあとをひく味、海を思い出す味と、どれもなかなか特徴的です。塩をさわったときの感触や結晶をかみ砕くときのパリッとする食感なども違い、きっと色々ためしたくなるはず。

このお店では塩が主役ですが、料理においては塩は引き立て役です。というわけで、どんな食材との組み合わせるといいのかという一例として、お店では塩を使ったスイーツや週末限定のデリも販売されています。戸越銀座の長い商店街の端にあるお店はセレクトショップのような店構え。ぶらりとお散歩の途中に立ち寄るのも良さそうです。

「塩」を味わいに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

画像提供:solco

solco

国内外から集めた約40種類の塩を販売する塩の専門店

住所:東京都品川区豊町1-3-13 モアビル1F
TEL:03-6426-8101
営業時間:11:00〜19:00
定休日:火曜日
URL:http://www.solco.co/

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