感度の高い人が集まるホテルCLASKA。その客室や家具を手がけたデザイナー岡嶌要さんによるオリジナル家具やオーダー家具のショールームです。リノベーションやオフィスデザイン、店舗設計などの空間づくりの相談もできます。
インテリアデザインのコンシェルジュ
古いホテルをリノベーションして、新たな複合施設として2003年にオープンしたCLASKA。目黒通りのイメージを変えた、そのホテルのはす向かいに、小さなショールームがあります。ここに常駐しているのは岡嶌要さんご本人。こちらのショールームのデザインも彼の手によるものです。
彫刻を専攻していた学生時代に、独創的な作品で世界を驚かせたインテリアデザイナー倉俣志郎に影響を受けて、家具をつくり始めたという岡嶌さん。IDÉEのデザイナーを経て、2008年からCLASKAのデザイン面でのディレクションを担当しています。
その実績をいかして、オーダーメイドの家具や空間をつくってくれるのがinterior & furniture CLASKA。数々のプロダクトや空間を生みだしてきたクリエイターが自分だけのためにデザインしてくれるってスゴいですよね。しかも、岡嶌さんは「作品として個性を押し出すことはしない。そんなものを売られたら、自分も困る」と、とっても謙虚。オーダー家具もリノベーションも、基本的にできないと断ることはないと言います。
「全部を自分で考えられる人なら、僕に頼むことはないはず。考えている人が分からないことや迷っていることを補うようにしています」と、相手の気持ちを汲んだデザインを心がけているそう。
ハンバーガーに座ったみたいなソファ
ごくごくシンプルに。お客様の希望にあわせて。
そうは言いながらも、こんなものはどうだろうと提案するオリジナル家具もあります。このショールームに置かれた家具のなかで人気があるのは「Buns Sofa(バンズソファ)」。
「この革の色がヒントになったのですが、ハンバーガーのバンズに座ったような感覚にしてみようと。見た目もちょっと丸みを出して、バンズらしくしました」
座ってみると結構な弾力があり、しっかりと体重を支えてくれます。ころっとした見た目にちょうど良いサイズ感、なんとも言えない座り心地のよさ。
張り地を変えたりすることもできますが、このまま買っていく人も少なくないそうです。
「座り心地が良いというと、ふかふかのクッションに飛び込むようなイメージをしがちですが、実際はそれって座りにくいんですよ。沈みすぎてしまって、立ち上がりにくいですし、すぐにへたってしまいます」
良い建築や良い道具にふれると、何が気持ちよさを生み出しているのかをじっくりと観察し、自分なりに解釈をするようにしているといいます。そうして日頃から意識している“気持ちよさ”に関する蓄積が、座り心地の良い椅子を生み出しているのかもしれません。
シンプルだけれど殺風景ではない。あたたかみがあるけれど、野暮ったくない。
岡嶌さんのつくる家具や空間の気持ち良さはまず、体感してみるのがおススメ。こんな“感じ”というのを、全身で味わってみてください。
PHOTO by Yusuke Nishimura
interior & furniture CLASKA
興味を持って来ていただけた方とはじっくり、お話をしたいと思っています。買うかどうか、求めていたものが具体的に実現できるかは別として、生活を豊かにするヒントは見つけていただけると思います。
基本的にショールームに常駐していますので、いつでも遊びにいらしてください。
by ディレクターの岡嶌要さん
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