「Stacks」はデザイナーズ家具の専門店。お店をのぞけば、どこかで見たことのある椅子や照明がひとつは見つかるはずです。設計デザイン関係や飲食店などの法人向け販売、雑誌や映画などの撮影向けのリースをしているプロ向けのお店ですが、個人のお客さんにも開かれています。
良いデザインを手の届く値段で。
店頭のディスプレイはマッキントッシュがデザインした「ラダーバックチェア」とフランク・ロイド・ライトがデザインした照明「タリアセン」。店内に目を移せば、あちらにもこちらにも名作家具が見つかります。デザイナーズ家具専門店「Stacks」の特徴は何といっても、そんな名作家具が比較的リーズナブルなお値段で手に入るところ。
なぜ、本物のデザイナーズ家具を割安で提供できるのか、その秘密は扱っている家具のジャンルにありました。
「リプロダクト」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。意匠権の切れたデザインを活用して他メーカーがつくった、いわば復刻版のことです。一流のデザインを利用しつつも、オリジナルとは仕様が少し違って、比較的、手にとりやすい価格帯のものが多く見られます。「Stacks」では、このリプロダクトを中心に扱っています。
「リプロダクトは数多く出回っていますが、定番はあえて外して、他ではあまり見つからないデザイナーものに力を入れています」
「たとえば、コレ」と言って示してくれたのがイームズのラックシリーズ「ESU」。おしゃれなオフィスが増えてきていることもあり、事務所向けに人気なのだそう。
名作デザインをもっと気軽に、自由に。
最初はネットショップだったという同店が目黒通りにお店を開くきっかけになったのは、「実物をみたい」というお客さんの声。リプロダクトの家具はオリジナルと全く同じではないため、写真では見えないディテール、たとえば、椅子の脚と座面の接合部などをチェックしたいといったような要望が寄せられたのです。椅子の座面の硬さなども、なかなかWebだけでは分かりません。
「オフィスや飲食店の場合、まとめて仕入れることになるので、Webの情報だけで大量注文をするのはどうしてもリスクが大きくなります。そこで、実物をご覧いただける店舗を構えることにしました」
もちろん、実物を確かめたいプロだけでなく、自宅用に買いたい個人の方も、お店に足を運ぶ意味はあります。
「Webでは分からないサイズ感も把握できますし、ソファなどは店頭でカラーサンプルを見ていただいて、お好みの張り地を選んでいただくこともできます」
布、レザーともに数十色のカラー展開があるそうで、名作デザインを自分の好きな色でつくれちゃうんです! こんなことが可能なのもリプロダクトだからこそ。基本的に、家具をつくっている現地の工場と提携しているので、細かなオーダーにも対応できるのだそう。
ちなみに、価格が比較的、抑えられている理由のもう一つは直接取引が中心だから。間に業者を挟まないため、流通コストがかからないのです。企業努力で安くなっているんだという理由が分かれば、安心ですね。デザイナーズ家具は無理とあきらめていた方も「stacks」なら、夢が叶うかもしれません!
PHOTO by Yusuke Nishimura
stacks
以前は、デザイナーズ家具らしい個性的な家具がよく売れていたのですが、最近は他の家具とも合わせやすいものが人気です。落ち着いたデザインが好まれる傾向があるので、お店にもウッディなものやビンテージ調のものなどを置くようにしました。Web掲載商品も含めると、取扱商品は全部で300点ほどあります。デザイナーズ家具も選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。
by 代表のMさん
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