『BRUNCH+WORKS』はビンテージテイストの家具を扱うお店。本革のソファや古材を使ったテーブルなど、素材のおもしろさを味わう家具を中心に展開しています。木や革など、生きた素材を使った家具は表情の変化が魅力。使うほどに価値も愛着も高まります。
普通はなかなか手に入らない素材に注目
『BRUNCH+WORKS』は塗料会社だった建物をリノベーションしたお店。外壁に残された社名板や天井の作業用電灯などに、その名残が見られます。店構えも個性的ですが、売られている商品もひとクセある家具で、興味をひかれます。たとえば、伐採が規制され、世界的に品薄となっているチーク材を使ったテーブル。
「寺院や船などが解体されたときに出てくるチーク古材はたいへん貴重です。よく見ていただくと、釘の跡や使われていた時代の傷もそのまま残されていて、歴史が感じられます」
『BRUNCH+WORKS』は、目黒通りに5店舗を構える無垢材の家具のお店『BRUNCH』の系列店。素材にこだわってセレクトした家具にくわえ、『BRUNCH』オリジナルの商品も揃えています。
「無垢材や本革は贅沢な素材ですが、より多くの方に楽しんでいただけたらと、こちらの商品は素材を限定して、価格を抑えた商品にしました」
そういって、スタッフのDさんが紹介してくれたのはオイルレザーのソファ。フレームはクルミの無垢材で、3Pのソファなら普通は40万弱かかるところ、27万円と破格のお値段です。
お気に入りの家具の手入れは至福の時間
なかなか手に入らない貴重な木や革を使った家具は、使いこむうちに表情が変化していくのがいちばんの魅力。たとえば、『BRUNCH』で人気のオイルレザーなら、段々と染料の色が抜け、革のなかの成分が変化して、良い色に変わっていきます。
「使っている間についた傷はオイルを塗っていればなじんでいきますし、それも表情のひとつになります。何もせずに放っておくと、ヒビが入ったり割れたりしてしまいますが、手をかけてあげると、どんどん表情がよくなっていきますよ」
もちろん、木も同じで、丁寧にお手入れしてあげるほど、いい味が出てきます。汚れを落とし、オイルで保湿をして……。ちょっとした手加減で、表面の色合いや家具のシルエットまで、変わってきます。
気に入った家具を手に入れて、お休みの日は丁寧にオイルやワックスを塗りながら、その表情の変化を味わう。割れたり反ったりしないよう大事に使いながら、良い顔つきに育てていく。これはもうひとつの趣味と言ってもいいかもしれません。
ビンテージの家具はどれも一つ限りのもの。売れていくごとにお店の展示のしかたも変わるので、間をおいて何度か訪れてみるのもいいですね。通りに面した作業スペースでは、ワックスがけなどのメンテナンスをしていることもあるそうなので、タイミングがあえば作業風景を眺められるかも!
PHOTO by Yusuke Nishimura
BRUNCH+WORKS
メンテナンスが難しそうと敬遠する方もいるのですが、やってみると意外と簡単です。木に関しては最低限の保湿ならば、半年に一度で充分。車と同じで、頻繁に塗り直してあげれば、コーティングの新鮮な状態が続き、汚れにくくなります。メンテナンスの方法はスタッフがきちんとお教えしますので、ぜひ、可愛がってあげてください。
by スタッフのDさん
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