こんにちは。リノスタ・ライターの雨森です。最近、とまりません。ずっととまらないんです。
私、都内の普通の賃貸住まいです。部屋、当然せまいです。でもね、好きなんです。おしゃれな部屋が。カッコいいインテリアが。それを見るために、いつもタンブラー(SNSの一種)を観ているんです。
だからこそ、とまらないんです。
そう、“妄想リノベーション”がとまらない……。
みんな大好き、お風呂!
仕事がめちゃめちゃ忙しい僕には、自分なりの体調管理方がいくつかあります。その1つが、毎日かならずお風呂に浸かること。
若い頃はシャワーだけで済ましてしまう日の方が多かったですが、今は365日のほぼすべて、お風呂に浸かるようになりました。これを続けるだけで、風邪などまったくひかなくなりましたよ(個人差はあるでしょうけど)
ということで、今日はお風呂特集。
寒い日々が続くこの時期、恋しいのはお家に帰ってからのお風呂タイムですよね。音楽でも聞きながら、物思いにふけながら、ジップロックに入れたスマホと一緒に……あぁ、また入りたくなってきちゃった……。
憎いくらい、しゃれおつ。
では、今回もおしゃれなお風呂の紹介から入りましょう。
僕が住んでいるような日本の賃貸マンションのお風呂なんて、ほとんどがユニットバスでどれもあまり代わり映えしませんが、世の中にはいろいろなお風呂があるものです。
おお、最初からラスボスレベル! ザ・スタイリッシュ!! ザ・奥行き!!! ザ・天井高!!!!!
とてもかっこよく仕上がってますよね。奥に見える雪山がまた憎い!
1つだけ「?」なのは、手前にあるのど自慢で「カンカンカンカン、カンカンカンカン、カ〜ン、カ〜ン、カ〜ン♪」ってやるあの楽器が何故ここに? ってこと。そもそもあれ、何ていう楽器??
こちらはまたニュアンスがガラッと変わりました。何ていうか、オーガニック系のシャンプーのCMとかで使われそう。大きな丸い鏡が憎い!
よく見ると、右側にキッチンのようなカウンターが見えますよね。「忙しいママのために、お風呂から上がって全裸のままお料理も」的な売り文句で……売れるかー! 教育上、いろいろとおかしなるわ!!!!
こんなのはどうですか? 奥に見えているのは、シャワールーム。扉はシャープな印象のガラス、床にはぬくもりのある木が使われていて、そのバランスが憎いですね。
手前に2つ並んでいるのは、もちろんトイレですね。この海外でよくあるトイレとお風呂が同じ空間にあるパターン。最近では日本のおしゃれな物件でもよく見られます。
これって便利なのかなぁ。「忙しいママのために、お風呂から上がって全裸のままおトイレも」的な売り文句で……て、これまた売れるかー! せめて入る順番を考えて!!!
次はこんなの。シンプルながら、日本のお風呂には見られないカタチのシャワーが憎い! そもそも「お風呂のパーツに黒を使う」という発想自体が、日本ではあまりないですよね。以前にこのコラムで紹介した「置くだけでおしゃれ」の代名詞、イソップもいい存在感を出しています。
ただ、こういう固定されたタイプのシャワーって、少し使いにくそう。だって少し汚い話ですが、やっぱりお尻とかもしっかり洗いたいんだけどなぁ……。「忙しいママのために、逆立ちをしながらお尻も洗える」的な売り文句で……て、だから売れるかー! もはや忙しさ、関係なくなってる!!! お母さん、アクロバティック!!!!!
美は、細部に宿る。
どうでしたか? まだ数個ですが、すでにそれぞれの個性が爆発していますよね。
では次はもう少し細かいところに目を向けてみましょう。『お風呂』とひとくくりに言いますが、それはつまり、複数のパーツが構成する集合体の名前。一部分だけを見ても、カッコいいの、ありますよ。
たとえばこんなの、どうですか? 先ほども出てきた黒いパーツ。めちゃめちゃクールですよね。「✕」のカタチをしたハンドルは使いやすさも持ち合わせていそうだし、とてもグッド!!!
バスタブのミニマルな白と、壁面の大理石、そしてこの黒。強いコントラストと配色の妙も相まって、決して派手ではないですが、プロダクトとしての美しさが詰まっています。
これに似ているのだと……
こんなのもありました。
ただ、これで言うと、もうちょっと上にシャワーヘッドを固定する部分がほしいけどね。髪を洗う時に両手が使いたいんだから!
続いてはコチラ。このミニマムなデザインもいいですね。ハンドルや蛇口の部分は、手前にある洗面台と同じカタチを採用することで、空間としての統一感・一体感も生みだされています。
たださぁ……、さっきも言ったけど、もうちょっと上にシャワーを固定するやつ、つけておいてよ! 両手でガバガバーってやりたくないの? 右側だけいつもシャンプーの洗い残しがあるなぁ……みたいなの、ヤダ!!!!!
すごいの、来ましたよ! なんですか、これ。アンモナイト型と言うか、フィボナッチ数列型と言うか……。
クリアなガラス(かな? アクリルかな?)をぐるっとさせることで、水の飛び散りを防ぎつつ、デザインとしても秀逸なものに。遊びごころも入っていて文句なし! 今日のMVO(Most Valuable Ofuro)の呼び声が高いですねー。
(「これ、別にお風呂じゃないで」っていうツッコミはなし)
この項の最後はコチラ。僕はこれが一押しです。
何でしょう、この堂々たるたたずまい。本当にシンプルな要素を掛け合わせることで、ものすごい存在感を放っていますね。
なんというか、アップルのプロダクトにも通ずる世界観を感じます。「iPhone」「iPod」ならぬ「iBath」とでも名付けましょうか。いや〜、参った!
お風呂であって、お風呂でない。
「お風呂場」という言葉が示すように、日本のお風呂って、まさにお風呂ですよね。お風呂のための場所が、お風呂。
まるで謎掛けのような言い回しになってしまいましたが、海外では、そうとも限りません。
ここ、お風呂? あ、いや、普通の部屋?? っていう、お風呂がたくさんあります。
たとえば、これ。イスがあって、ソファがあって……、こうなってくると「お風呂」っていうより、「湯船のある部屋」ですよね。
この部屋のレイアウトで考えると、湯船でお風呂に浸かって、すこし温まってきたら、そのまま上がってソファでちょっと一息。で、おもむろに前を見ると、全裸の自分が映って、「ふっ、我ながらいつ見ても美しい身体だな……」て、気持ちわるっ!!!!
こちらも床にバスタブを置いただけのタイプ。これだけ大きな窓で開口していれば、部屋の湿気も気にする必要はなさそうです。
確かに開放感があってとっても良さそうですが、左のシャワールームはきちんと区切って、お風呂は区切らずに部屋に置くっていうのは、やはり日本人の感覚にはないですよね。ライフスタイルの違いって、すごい!
うん、完全に部屋やね。もちろんすごくカッコいいけど。壁の曲線も空間に柔らかいアクセントをもたらしていて、とてもナイス。
静寂を感じさせるこの場所で、都会の喧騒を忘れ、ゆったりと湯船に浸かり、温まったところで、ザバッとバスタブから出て、ふと振り返ると、そこにあるのは大きな鏡。
……て、だから、見な、見な! 全裸の自分を見なさんなー!!!!!!
他にも……
こんな隠れ家っぽいものや……
寝室に直結のもの……
誰もが羨む絶景ものなど、世界の各地で、いろいろなシチュエーションで、お風呂を楽しんでいることがわかりますね。
ではこの項目の最後は、こんなのでどうでしょう。
これ、すごくないですか?? バスタブを設置しているわけではなく、部屋がそのままお風呂なんですよ。ビルトインタイプ? どう呼べばいいの??
しかもお湯が出る部分や、シャワーのハンドル部分、全体的な直線的なデザインも、すべて込みでめちゃめちゃカッコいい! これこそが今回のMVOだ!!!!!
ん? でもちょっと待てよ……。部屋自体がお風呂ってことは、脱衣所で服を脱いで、お風呂のドアを……バッ!! っと空けて、バッ!! と閉める。その瞬間にお湯がドバっと脱衣所に出るし、そもそもお風呂の水圧でバッ!! と閉めることなどできない……。
……絶対にイヤ!!!!!
(んなわけ、ない)
ヒトも、○○も、楽しみ方それぞれ!!
どうでしたか? たくさんのお風呂、どれもいいですよね。湯船に浸かって、今日という1日を振り返り、また明日への鋭気を養う。とても大切な時間だと思います。
そこに、デザインとしての良さや空間としての機能性が足されれば、モアベター。
目の前の母なる海を前に、好きな音楽をかけるもよし……
(覗きに注意して!)
透明のバスタブで、空間のアクセントとなるような意匠をほどこすもよし……
(「押すなよ! 絶対におすなよ!!」が聞こえてくるけどね!)
雪の降る日に、こんな屋上で「パーリナイッ! 今夜はパーリナイッ!!」ってするもよし……
(なんかバブリーな感じで友達が減りそう!)
ね? みなさん、お風呂タイムのエンジョイ方法は、人それぞれです。
ん? 人それぞれ?? 人? 人だけなの? お風呂に入るのって……。
あ、失礼しました。。。
(猫足のバスタブに犬が入っていて、何ていうか、もう……情報過多!)
(しかし、妄想はつづいていく)