大量生産・大量消費という時代の波に真っ向から勝負し、もう一度、つくる人と使う人の顔がみえるたわしを作りたい。そんな志のもと、“日本一高いたわし”を作りつづけているのが、高田耕造商店です。生活に密接にかかわる道具だからこそ「人にも、ものにも、環境にもやさしくありたい」という思いでモノづくりを見直し、たどり着いた先にあるものとは?
たわしの源流に1本の“木”
高田耕造商店が徹底的してこだわっているのが、素材となる棕櫚(シュロ)。あまり耳馴染みのないこの植物は、いわゆる『ヤシの木』の仲間です。見た目は「南国」と聞いてイメージするあのカタチなのですが、実は日本では古くから人々の生活に寄り添ってきた植物で、家紋や神紋に使われていることからも、その歴史を知ることができます。
現在、一般的に流通しているたわしは、パームヤシを素材として使ったものがほとんど。「固くて、いたい」「ゴシゴシ力を入れて洗う」、つまりは昔ながらのザ・たわしです。一方、高田耕造商店のたわしは、いくつかの種類がある棕櫚の中でも、和棕櫚(ワジュロ)という品種だけを使った昔ながらのもので、しなやかでやさしい質感が特徴。
すべての商品を、「人肌につかうこと」を想定して製造・品質管理していて、キズがつきやすいガラスやテフロンなどのお掃除にはもちろん、入浴時のマッサージにも使えるというから驚きです。素材へのこだわりと、職人がひとつひとつを巻き上げてつくる技があるからこそ、コシがありながらも柔らかく、赤ちゃんの体も洗えるたわしができあがったのです。
ふんわり、しっとり。これがたわし!?
用途によってさまざまなタイプが発売されている棕櫚たわし。その中でもひと際目をひく、美味しそうな商品を紹介します。それがこちらのドーナッツ……、と見間違えるようなたわし、『やさしいたわしシリーズ』の中の、その名も『高田さんちのドーナッツ』です。
繊維1本にいたるまで、美しく仕上げられているこの一品。しっとりと艶やかな茶色が、まさにキラキラと輝く揚げたてドーナッツのようです。ラインナップは、チョコにホワイト、ハーフにマーブルと4種類。親しみを持って使えるようにと作られた、遊び心たっぷりなたわしが、日々の家事を楽しいものにしてくれることでしょう。
他にも「うつわ洗い」や「野菜の泥落とし・皮むき」「衣料品・靴の汚れ落とし」に特化したものまで。今お使いのたわしに不満がある方は、ぜひ試してみてください!
高田さんちのドーナッツ
高田耕造商店では日常生活に密接に関わる家庭日用品を製造しています。
高田耕造商店
本社:〒640-1173
和歌山県海南市椋木 97-2
TEL:073-487-1264/FAX:073-487-3318
商品コード:TD-01〜TD-04
サイズ:約110×110×40mm
¥864(税込)