1人で6役こなす名脇役【キークエスト】

箱を開けたい時、洋服のタグを切りたい時、ネジのゆるみを見つけた時……。身近に道具が無くて困ることってありますよね。刃物を出したままにするのは危険ですし、かといって仕舞い込んでしまうと必要な時にすぐに探し出せない。こんな場面でサッと取り出せて安全に使える便利な道具が、岐阜県の伝統技術によって生まれました。

「切る」「取る」「回す」を一枚の鋼で完結!

『Key-Quest (キークエスト)』は、由緒ある「刃物の町」として知られる岐阜県関市に、昭和45年に創業されたプレス工場で生まれました。あるとき従業員のひとりが、部品の段ボールを開梱するにはカッターやハサミより、一般的なドアの鍵の方が効率よくビニールテープを切れることに気がつきます。それからは会社の鍵を使って作業していましたが、「この形で手軽に使えるマルチユーティリティーツールがあれば便利なのでは?」と考え、商品化に向けた開発がスタートしました。

通常は金型設計に用いる製図ソフトを活用し、数種類の形状をベースに、工具として機能的なデザインを探求。またすべての製造工程を地元の熟練者が担当することにもこだわって試行錯誤を繰り返した結果、1本に「6つの機能」を集約させたKey-Questが完成したのです。

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    「カートンオープナー」は、段ボールの梱包に使うビニールテープもサッと切ることができます。
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    強度のある紐や糸も簡単にカットできる「糸切り」。
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    「栓抜き」はアウトドアでも大活躍しそうですね。
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    「プルタブ起こし」を使えば、爪を傷つけることなくて便利。
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    電池交換などもすぐに対応できる「マイナスドライバー」。
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    「ナット回し」は機械の修理や趣味のラジコンなどに大活躍!

「折れず、曲がらず、よく切れる」と評される伝統刃物の技術を最大限に活かしつつ、従業員たちが使い慣れていた形のまま、多方面で利用できるデザインの考案が続きました。一般的にこう言ったツールは用途が増えるにつれて厚みも増すものが多いですが、こちらの製品は本体の薄さを追求。携帯しやすさと、安心して使える強度を兼ね備えたアイテムにするため、何度も試作を重ねたデータを生かし2.5㎜の厚さで製品化されました。意外にも、住宅用の鍵と同様のサイズ感なので、スッキリと重ねられてコンパクトに携帯できるのが嬉しいポイントです。

また、金属はその硬さゆえに、接触したものを傷つけてしまうことがありますよね? その課題も関市の伝統技術で解決しているのです。その方法は、樽の中に研削砥石と本体を入れて長時間回転させることで、加工中にできた鋭利な切り口を丸める『バレル処理』というもの。このおかげで、直接ポケットに入れても引っかかることがありません。また、専用の本革ケースもラインナップされているので、セットで使えばより安心安全に持ち歩くことができますよ。

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    およそ700年前の鎌倉時代から脈々と受け継がれる伝統ある「刃物」の技術が生かされています。
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    ポケットに入れておいても邪魔になりません。

従来の類似商品では「十徳ナイフ」のような“重ねる”デザインが多く見られましたが、重量もあり、折りたたまれた刃物を1本だけ取り出すのは大変です。また男性向けのイメージもあり、女性でお持ちの方は少ないのではないでしょうか?

『Key-Quest』は薄くて軽いので男女問わず携帯できますし、数種類の工具を揃えることに比べれば、1本で6役ですからとてもお買い得ですよね(笑)。“備えあれば憂いなし”この言葉がぴったりな便利グッズ、一家に一本、もしくは一人に一本、いかがでしょうか。

Key-Quest

gear_spec

Key-Quest(キークエスト)はキーホルダーにスマートに携行できる 6 in 1 の鍵型便利ツールです。

素材:ステンレス鋼
サイズ:23mm×62mm×2.5mm
重量:10.2g

公式サイト:http://t-k-d.co.jp/key-quest/

(価格・ラインナップは2018年1月現在のものです)

¥2,800(税込)

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