旅行に行った時、いつも思うんです。どんな“世界遺産”も息を呑むような広大な風景も、そこに住む人たちにとっては「日常」のもの。ということは、私がいつも見ているこの場所この景色も、誰かにとっては見慣れない「非日常」であり特別に感じる場所なのかも。そんな2つの世界を、同時に感じられる空間があると楽しいと思いませんか?
いつも通りのようで毎日違った表情をしているあの場所へ行こう
ゲストハウス『Nui(ヌイ). HOSTEL & BAR LOUNGE』は、『toco.』を運営する株式会社Backpackers’ Japanの2号店。「機械よりも自らの手を、正確さよりもそこに居る人の意志を大切にしたい」という思いを込めて、「手縫い」からとった「Nui」を店名とし、2012年9月に世界中からの観光客で賑わう東京浅草からほど近い「蔵前」にオープンしました。
江戸時代から続いていた玩具会社の倉庫を改装したその建物は、1階の道路に面した部分が全面ガラスになっており、静かな下町の中でひと際存在感を放っています。中を覗くとそこは、お洒落な空間に包まれたバーラウンジ。むき出しのコンクリートに鉄骨と天然木が融合された、無骨なようでどこか温かい雰囲気は、まるで海外に来たよう。蔵前の名所ともなりつつあるその場所には、国内外からの旅行客などがゆったりと時間を楽しむ姿がいつもあります。
1階ラウンジは宿泊者だけでなく誰でも利用可能なので、「ちょっとコーヒーで休憩」「仕事終わりの一杯」なんて人もふらりと立ち寄れるオープンスペース。閑静なエリアにもかかわらずカフェからディナーまで様々な人が集い、いつも賑わっています。ここで提供されているクラフトビールはどれもバーテンダーが厳選したもので、日本のものから海外のものまで幅広く取り揃えられています。しかもどれもリーズナブル! 心地よい音楽を聴きながら世界の仲間と語っていると、時が経つのを忘れてしまいそうです。
2階より上がホステルになっていて、個室と相部屋から選べるようになっています。ラウンジ同様こちらもリーズナブルな値段に設定されているのが嬉しいところです。トイレ・シャワーは各部屋にはないので共用のものを。また、最上階には宿泊者に開放されたキッチンスペースがあり、各々が自炊することができるようになっているので、宿泊者同士で各国の料理を作りあったりするなんて交流もありそう。ライブラリースペースには自由に使えるパソコン2台と本も充実しているので、読書を楽しむもよし、次の散策はどこへ行こうかと情報収集をするもよし、明日の計画を練るのに丁度良い空間です。
海外からの旅行客が多いので、その日集まる人によって違った空気を味わえるのも楽しみの1つ。まずはフラッとラウンジを訪れて、国籍も年齢も性別も関係のない世界に触れてみたいですね。日本でありながら日本でないような場所、『Nui.』にぜひ足を運んでみてください。
Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE
東京ゲストハウスtoco.の二号店として2012年9月にオープン。世界の旅行者と近所に住む人たちと出会う境界線のないホステルとバーラウンジの複合施設。
住所:東京都台東区蔵前2-14-13
TEL:03-6240-9854
e-mail:nui@backpackersjapan.co.jp
公式サイト:https://backpackersjapan.co.jp/nuihostel/