Smith。「職人」という意味を持つその言葉こそが、今、大阪を中心に全国的に話題を呼んでいるデニム張りソファの名前です。
どこか無骨な風合いを見せる生地と、瀟洒な木とアイアンが絶妙なコントラストを奏でながらマッチする端正なルックスで人気を博す「Smith」シリーズ。そこには、家具屋としての、そしてモノづくりに携わる職人としての、ただならぬ気概が込められていました。
現状への違和感、そしてその先に開けた景色
宮地さんいわく、デニムソファを作る上で、もう１つブレイクスルーしたいことがあったそうです。
「イス張り用の生地に対してフラストレーションが溜まっていたんです。すべてを悪く言うつもりはありませんが、無地のものばかりで、毛玉も出やすい。しかも、間に何社か絡むので値段も高くて……。ソファって、カタチは本当にいろいろあるのに、生地はぜんぜん面白くないですよね。そこを打破したい思いもありました」
既存の枠組みに対する違和感。そしてそこから生まれるクリエイティビティ。それらが創作意欲に拍車をかけていきます。違う分野へと触手を広げ、そこから一気に視界は広がりました。
カジュアル感と風格が矛盾することなく同居する、不思議な逸品。
「家具業界にどっぷりと浸かってきたので、すこし柔軟さを忘れていたのかもしれません。『家具の生地は、あそこの店で買うものだ』と勝手に決めつけてしまっていた。でも視野を広げ、アパレルの業者を当たってみると、家具にも使える生地がたくさんあったんです。デニムだけではありません。コーデュロイやハンプも使うようになったんですよ」
もちろん見た目だけではありません。座り心地こそソファの命と考え、座面の深さや背のクッションなどにも徹底的にこだわりました。そして出来上がったのが、Smithなのです。
こちらはコーデュロイ生地のソファ。 
ここにいると、生地選びの楽しさに気付かされます！
PHOTO by Genta Hisada
DENIM Sofa “Smith”
アイアンのフレームを使って作られた Smith ソファ。
鍛冶屋職人をイメージし、岡山県備中地区産の国産デニム布地で仕上げました。
ビンテージデニム・生デニム・色移りしない合成デニムの３種類からお選び頂けます。
