大きな木を伐採してスライスしたなかから、わずかの枚数だけとれる一枚板。「brunch+time」では、すべて表情の違う一枚板の現品を指定して買うことができます。また、一枚板を使った家具やそれに合う椅子などもラインナップ。自然の木を生活にとりいれるスタイルを提案しています。
自分よりも長生きした木と暮らす
目黒通りに5店舗を構える無垢材の家具のお店『BRUNCH』。そのなかでも『brunch+time』は木という素材の歳月(time)を感じさせるお店です。店内に何枚も並んでいるのは、樹齢何百年はあろうかと思われる、立派な木の一枚板。この木が芽生えた頃には、私も今、読んでくださっているあなたもまだ生まれていなかったでしょう。
長く生きてきた木には、枝が生えていたところ、何かで傷がついたところ、よく成長した時期、環境が悪かった時期……木の育ってきた履歴が模様として残っています。一枚一枚、表情の異なる板を、現品を見て選べるのがこのお店の特徴です。
「樹種でいうと、モンキーポッドが売れ筋といえるでしょうか。芯の部分と耳側の部分のコントラストがハッキリしていて“コーヒーにミルクを垂らして、かき混ぜたような”と言われる、ダイナミックな模様が特徴で、一枚板を探されているお客さまのイメージに合うようです」
店頭には一枚板そのもののほか、脚をつけて商品化したものや一枚板の机に合わせたいレザーの椅子やゆったりしたソファなどの展示も。迫力のあるテーブルを活かしたコーディネートが見られます。
家具になってからも生き続ける木
節や凹凸など、木の個性は工場で大量に家具をつくるには扱いづらいもの。けれども、そうした木それぞれの違いは自然の木ならではの持ち味とも言えます。一枚板の魅力をスタッフのYさんはこう語ります。
「木の立ち姿が想像できますよね。一枚板は家具というよりも木そのもの。素材の力が何よりも大きいです」
途方もない時間をかけてテーブルの大きさにまで、育ってきた木。それを家具にして使うのはとても贅沢なことです。
「一枚板の家具は“一生”以上、使えます。何世代にもわたって使えるもので、初めて買う方がほとんどなんですね。そうすると、どうしても不安が先立ってしまうので、安心してお買い求めいただける体制を整えています」
メンテナンス講習会を開いたり、手厚い保証をつけたりと、アフターフォローも徹底しています。傷やシミをつけた板を提供し、実際に削ってみてもらう講習会は毎年、開いているとのこと。本物で練習できれば、貴重な一枚板も安心してメンテナンスできそうです。
木は家具になった後も生きています。そのため、付き合いかたにもちょっとだけ、気をつけなくてはいけません。『brunch+time』に限らず、『BRUNCH』では店舗スタッフ全員が木と家具を熟知していて、家具の扱いかたについても相談にのってくれるので安心。アドバイスをもらいつつ、いい木、いい家具と暮らしていけるといいですね!
PHOTO by Yusuke Nishimura
brunch+time
耳のかたちや杢は好みが人それぞれです。また、板の厚みなど、実際に見てみないとイメージしにくい部分もあると思いますので、ぜひ一度、見に来ていらしてください。そして、座ってみるなどして、高さや大きさも試してみてもらえればと思います。お声がけいただかなくても大丈夫です。基本的にこちらからはお声がけをしませんので、どうぞ、ごゆっくり店内をご覧ください。
by スタッフのYさん
東京都目黒区下目黒4-11-4
Tel. 03-3714-3767
Email time@brunchone.com
11:00 – 19:00 水曜日定休
http://www.brunchone.com/brunch-time/