限られたスペースの中に椅子やテーブルを置くと、当然のことながらかさばりますよね。だからと言って、折り畳み式の椅子やテーブルを採用しても、思ったより場所を取ってしまい、結局、収納に困る……なんてことも。もしも家具を、本棚に難なく収めることができたら、便利だと思いませんか?
本+家具=『BOOKNITURE』
『BOOKNITURE』は、book(=本)と furniture(=家具)という2つの単語からできている、折り畳み式の画期的なプロダクトです。
一見、ごく普通の本のようですが、広げると切り株のようなかたちの家具に早変わり。使い方は様々で、たとえば椅子やオットマン、またはサイドテーブルとして用いることもできます。
驚くほどコンパクトなBOOKNITUREは、どのように誕生したのでしょうか。
デザインを手がけたMike Mak氏は、世界でも有数の人口密度の高い都市・香港を拠点に活動しています。そのため、友人たちを自宅に招いても、スツールが足りず、みんなで床に座るということはザラ。そこで彼は、非常に狭く限られた空間で、場所を取らずに座れるものはないだろうかと、思案しはじめます。
そんなある日、本棚と、そこに飾っていたある“サンプル”が目に飛び込んできました。その“サンプル”とは、家具フェアで手に入れた「ハニカム構造」の板のこと。ハチの巣に似ていることから名づけられたそれは、軽量かつ強度が高く、家具や緩衝材などに用いられている技術です。同氏はこれを初めて目にしたとき、ひどく感銘を受けたといいます。
そこで、従来の折りたたみ式の椅子やテーブルとは異なる、まったく新しいものをつくろうと決意しました。試行錯誤を重ねた末、ハニカム構造と、伝統的な製本技術とを組み合わせ、BOOKNITUREが完成したのです。
素材はクラフト紙ですが、耐荷重はなんと約1トン。重さは約1.5kgと軽量、さらに水や湿度に強い複合パネルを使用しているので、ピクニックなど屋外でも使用できるのが嬉しいですね。
そんな見た目以上にタフなBOOKNITUREは、プライベートでもオフィスでも、優秀な“アシスタント”になってくれるはず。ぜひ本棚に1脚、仲間入りさせてみてはいかがでしょうか?
BOOKNITURE
閉じると本のカタチ、開くと家具として機能するブックニチュア。
使わないときは本棚に収納し、使うときに取り出して360度広げることで、小型スツール、足を置くオットマン、サイドテーブルとして活躍する、新感覚の家具です。
材質:クラフト紙、フェルト
サイズ(cm):
閉じた時… よこ18× 厚さ4 × 高さ33
開いた時… 直径 36 × 高さ34
重さ:1.6㎏
耐荷重:900kg
公式サイト:
http://www.momastore.jp/shop/g/g0497608002060/
(価格・ラインナップは2018年5月現在のものです)
¥12,420(税込)