スイカに花火に海水浴、もひとつオマケにビアホール! 夏は楽しみの尽きない季節ですが、ちょっとだけ困ったこともありますよね。その代表格といえるのが「蚊」。窓を開けたまま昼寝でもしようものなら、どこからともなくブ~ンと寄ってきてチクッ。気付いたころにはもう手遅れ、カユいったらありゃしません。え、虫除けスプレーや虫除けマットを使えばいいじゃないかって? でも、それじゃあ、せっかくの風情が台無しなんですよねー。
日本の夏の風物詩から、すーっと煙がのぼっていく。
というわけで、本題に移りましょう。今回おすすめしたいのは、ズバリ『蚊やり器』です。もしかすると、平成生まれの人は「カヤリキ? 何それ、マヤミキの間違いじゃない!?」と首をかしげるかもしれませんが、これぞ日本の夏のド定番。器の中に蚊取り線香を入れて火をつけると、フタ部分の孔から煙がすーっと出て蚊をビビッと遠ざけてくれるという、昔ながらの生活道具です。
「ふーん、チョウシュウリキでもタケウチリキでもないことは分かった。でも、なんだか古くさくて部屋の雰囲気に合わないかなあ」って? いやいや、何をおっしゃるウサギさん(昭和の死語です、あしからず)。新しくてユニークな情報を発信するリノスタが、ごくごくありふれた定番品なんか取り上げるわけないじゃないですか。そう、ご紹介するのは、古いようでいてじつは新しい『蚊やり器』。ポイントは、なんといってもそのデザインです。くどくど説明するより、見てもらったほうが早いでしょう。では、全6種類のデザインをご覧あれ!
ね、どこかなつかしくも、ちょっと新鮮な印象を受けるでしょ? このアイテムを手掛けたのは、「少し新しい日用品」を提案するプロダクトデザイナーの『YAMASAKI DESIGN WORKS(山崎宏さん)』。夏の風物詩をあざやかに表現した絵柄は、着物の型染めに用いられる三重県の伝統産業「伊勢型紙」を意識して、デザイナーのスワミヤ氏がオリジナルの図柄をデザインしました。また、重厚で上質感あふれるマテリアルは、同じく三重県は桑名地域の歴史ある名産品「くわな鋳物」。デザイナーの現代的な感性と、古き佳き文化のミックスにより、なんともいえない味わいが醸し出されています。
虫除けスプレーや虫除けマットもいいけれど、今年の夏はこの『蚊やり器』とともに、風情あるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
くわな鋳物 蚊やり器
『YAMASAKI DESIGN WORKS』は、ステーショナリー、テーブルウェア、インテリア小物などの商品企画およびデザインを手掛けるデザインブランド。今回ご紹介した「蚊やり器」は、全国の高島屋またはライフスタイルショップなどで購入することができます。