動物が好きな人にとっては、ペットと一緒に過ごすことは、気持ちのリフレッシュにつながりますよね。猫や犬といったポピュラーな動物たち以外にも、鳥や金魚、両生類など飼い主の趣向はさまざまでも、生き物を愛する気持ちは共通。そんな優しい心に寄り添ってくれるユニークなクッションが開発されました!
ロボットなんていわせない!?
『Qoobo(クーポ)』は、しっぽのついたクッション型セラピーロボットです。動物や人間の形をしたロボットは、今までどこかで見かけたことがあるかもしれません。このプロダクトがオモシロイのは、本来なら結びつけられることがない動物の「しっぽ」を「癒し」に繋げようとしたところ。猫や犬と実際に暮らしている飼い主さんなら、日々その「癒し」効果を実感しているのでしょうが……。動物たちと一緒に過ごしていると、自然とやってしまう「撫でる」という行為。撫でながら話しかけたり、テレビを観たりして過ごす時間は本当に幸せを感じさせてくれます。そんな飼い主の声や表情に対する反応が一番わかりやすいのは「しっぽ」。その振り方はバリエーションがあり、だからこそ飼い主は自分の気持ちが動物たち伝わっているかのように感じるのかもしれません。
「猫カフェ」が街中に登場した頃は、動物たちが自由に歩き回る空間で、食品を提供することに違和感を感じた人も多かったと思います。でもさまざまな事情で猫や犬などのペットを飼うことができない家族、単身者にとってはいつしか動物と触れ合える特別な場所として定着してきました。動物たちの周囲に左右されない自由な姿や、無防備で愛らしい仕草を眺めていると自然と笑顔になって私たちの日常の緊張を解きほぐしてくれるような気がします。
それはもうペットではなく、まさに家族の一員のような存在なのかもしれません。
動物によるセラピー効果は、以前から広く知られていますよね。一緒に生活して、動物たちに食事を与えたり掃除をしたりといったお世話することで、飼い主にとっては基本的な生活リズムが整ってくるでしょうし、いつでも近くにいてくれる安心感が精神的に大きな支えになるのでしょう。
Qooboの最大の魅力である生き生きとした動きは、本物の「しっぽ」をよ〜く観察して、その複雑な動きを再現できるプログラムを構築するところから始まりました。だから、撫で方によって違った動きが表現されているのです。それは人同士のコミュニケーションでいえば相手に「共感」してもらえた時と同じような安心感を「しっぽ」を通して与えてもらう感覚に近いでしょうか。
このユニークなロボットを開発したのは、“ロボティクスで、世界をユカイに”を掲げ、コミュニケーションロボットなどを企画・開発・販売する『ユカイ工学株式会社』というベンチャー企業。新しい感覚のプロダクトを次々と発信しています。現代の機能性に優れた製品に囲まれて生活をしているとふと気づくことがあります。それは「ムダがなさすぎる」のです。一方で動物と共に暮らすことは手間がかかることばかり。散歩や食事、健康管理など飼い主が世話を焼いてあげなければなりません。それは「時間の生産性」などを掲げている現代社会とは逆のベクトルへ向かっているかのようですが、実は誰かのために自分の時間を費やすことは「ムダ」などではなく巡りめぐって幸福感を高めてくれる「愛すべきムダ」なのではと思われてなりません。
Qooboはその中間点にそっと置かれた癒しの存在です。生き物としてのお世話は必要ないけれども、気持ちを察して「しっぽ」で共感して慰めてくれるのですから……。きっと子どもも大人もリビングや寝室にコロンと丸くなっている姿に、思わず手にとって頬ずりしたくなるはずです。そしてこのユーモラスな「しっぽ」の動きで、家族の会話もよりいっそう楽しいものになるのではないでしょうか。
Qoobo
心を癒す、しっぽクッション。
※色はハスキーグレイとフレンチブラウン、2色のラインナップ。
※現在、予約受付中です。
製品の発送は2018 年の秋を予定しています。
公式サイト:https://shop.qoobo.info
(価格・ラインナップは2018年2月現在のものです)
¥12,000(予定)(税別)