代表の島田さんの言葉を借りれば「ドレスシューズよりはワークブーツ」。『karf』では、椅子もソファも照明も、飽きのこないベーシックなデザイン、長く使える素材にこだわっています。オリジナル家具を中心に国内外からセレクトした家具は、毎日ヘビーに使っても価値が落ちない、むしろ、使えば使うほど自分にとっての価値が上がるものです。
10年後、20年後も迷いなくカッコいいと言えるか
オフィスビルをリノベーションした3階建てのお店。外から見える窓際のエリアには初夏らしく、ブルーグリーンの爽やかなリビングセットがディスプレイされています。
工場の廃材や古材を利用したお店の内装と、置かれているきれい目な家具とのバランスは絶妙。洗練された雰囲気ですが、親しみやすさもあります。1階には家具に混じって観葉植物やテーブルウェア、本や子ども向けの雑貨も。ライフスタイルショップのような感覚で楽しめます。
オープン当初から『karf』がこだわるのは、素材と普遍的なデザイン。いわば、“使っていくうちに、いずれはビンテージになるような家具”です。
「何が“良いもの”かは一概に言えませんが、年齢を問わず受け入れられるものかということは大事な気がしています」と話すのは、広報のスタッフさん。
「たとえば、50代後半の代表が海外で買い付けてきたものを見て、若いスタッフがポロッと『それ、カッコいいですね』と言ってしまうような、そんな感覚です。当社で長く扱っている60年代のデンマークのビンテージ家具は、20代の子から見ればおじいちゃんみたいな家具。それを若い子が気に入って一生懸命お金を貯めて買おうとするというのは、やはりモノに力があるんだと思います」
手放せない家具には、後から気付く良さもある
家具は毎日、使うもの。自然の素材は何十年も使っていれば傷つき、色あせていくでしょう。けれども、それは自然のものなら当たり前のこと。きちんとケアをすれば“アンティーク風”ではない、本物の風格も生まれます。
「使っている間は案外、変化も気にならないもの。ずいぶん経ってから、ふとした時に「だいぶ味がでてきたな」と気付くんです。そうすると愛おしく、手放せなくなります」
今からその年月の重みを考えると何だか重たくも感じられますが、広報のスタッフさんはサラッとこんなことも話してくれました。
「家具はそう頻繁に買い替えないですよね。私の実家のダイニングテーブルも中学生の頃からずっと変わりません。息子が家具屋で働いているのに(笑)。だったら、長く使える良いものを買ってほしい」
高級ということではなく、丈夫で実用的なもの。「ドレスシューズよりワークブーツ」の真意はそこにありました。「買った直後はもちろん、何年かした後にも『買って良かった』と思ってもらえるものを提供しています」
もちろん実用一辺倒ではなく、デザイン性にも配慮。長く使い続けられるよう、大人っぽさを意識してセレクトしているそうです。初めは少し背伸びしているかなと思えるような上質な家具も、そのうち年齢が追いついていくれば、相応のこなれ感もでてきます。段々と自分のものになっていく過程も、良い家具を買う楽しみのひとつです。
「店舗にいるスタッフは皆、お客様との会話を大切にしています。それは言葉の端々に、その人の日常が現れてくるから。いつも着る服や家族の持ち物のような些細なことも、暮らしを豊かにする家具選びには大事です。お客さまと一緒に暮らしをつくっていきたいと私たちは考えています」
家具の買い替えは、長い目で生活を考えるのには良い機会です。経験豊富なスタッフと、素敵な暮らしのイメージを描いてみては?
PHOTO by Yusuke Nishimura
karf
たとえば、毎日の食事は何品ぐらいつくるのか、今は小さな子が小学校にあがったら机で何をするか。そんな日常の生活が、実は、ちょうど良い大きさのダイニングテーブルを選ぶには重要だったりもします。スタッフは、暮らしやライフスタイルにまつわる知識、経験も豊富です。どんな小さなことでも喜んでお答えしますので、ぜひ気軽にお声がけください。
by スタッフの石山さん
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