目はしぱしぱ、鼻はグジュグジュのこの時期。皆さんは快適に過ごしていますでしょうか。
僕はかなりひどい花粉症なのでまったく快適ではありません。この時期ティッシュが手放せない。常にポケットの中に入っている。これぞポケットティッシュ。あ、すでにそういう名前ですか。
実はレザー小物とかで調べているとよく見かけるんですよね。 ポケットティッシュケース。
僕も毎日持ち歩く者として一つくらいは嗜んでおきたいところ。
というわけで今回はシンプルなポケットティッシュケースを作りますよ。
長い付き合い、花粉症
思えば中学生くらいの頃、すでにアレルギーの症状は出ていた。学校でも授業中は止まらない鼻水にひと苦労。
しかし高校生の時から恥も外聞もなく、もう鼻にティッシュを詰めて授業を受けていた。
背に腹はかえられないというか……。もうそれどころではない。そのせいで高校の成績は悪かったのでしょう。
鼻にティッシュを詰めていると必ず聞かれるのが
「鼻血?」
いや、花粉症で……と毎回繰り返す無益なやり取り。これは今でも会社で毎年ある。
あれなんで鼻血はやたら心配されるんでしょうね。みんな本当はそんなに人の鼻血に興味ないでしょう?
オールマイティアレルギー
何を隠そう、僕はアレルギーマスターと呼ばれてもいいくらいひどい。
昔、アレルギーの検査をしたことがある。花粉症の症状があまりにひどくて一度ちゃんと調べようということになって本格的に調べてもらったのだ。
その結果は……
スギやヒノキ、ブタクサなどの植物の花粉と猫や犬など動物の毛など全てにおいて一般の人(アレルギーがない人)の10倍以上の数値をたたきだすという快挙。そりゃしんどいわけだ。
でも猫は大好き。
自分でもその結果には驚いた。これは遺伝の気がする。うちの母親もかなりのアレルギーマスターだからだ。
ならば仕方がない。受けいれて折り合いをつけよう。
レーザー治療の思い出
そんな中、見つけた治療がレーザー治療。これは鼻の中の粘膜をレーザーで焼いてやけどの状態にする。そしてそれが治ると不思議と花粉症の症状が出なくなるというものだ。これを聞いただけでなんだか痛い治療ではある。
しかし、実際に毎年治療していた身としては痛いのは事前に行う麻酔だけだ(と思う)。
麻酔を浸した猫じゃらしのようなものを鼻の中へin。そしてそのまま麻酔が効くまで耐える。
その間は鼻で呼吸ができない。洗面器を渡され、よだれはそこへin。
そして麻酔がおわるといよいよレーザーで鼻の中を焼くのだが、ちゃんと麻酔が効いていれば痛くはないはず。
そして術後たしか2週間くらいは鼻の火傷が治る過程がある。それを乗り越えればもうそこは素晴らしい世界が待っている。
これの効果たるやすごいもので、一言でいうなら今まで僕の知っていた春は春ではなかった。
「くしゃみ、鼻水の出ない春というのはなんとすばらしいものでしょう……」
しかし、この治療には弱点がある。その効果は一年しか持たないのだ。
なので毎年受けなければならない。
昔、大阪に住んでいた頃は毎年欠かさずに受けていたが、東京に来てからなぜか症状が軽くなったので受けていない。
当時は少なかったが今ではレーザー治療はわりと多くの耳鼻科で行なっているはず。保険が効くのでかかるお金も当時は一万円と少しくらいだった。今は知らない。
いきなり初回からレーザー治療をやってくれる耳鼻科は知らない。(あるのかな?)
このレーザー治療、すでに花粉症の症状が出ているともうできない。
なぜならレーザーで焼くときに鼻水が出ていたらレーザーが効かなくなるからだ。
なお、効果は人によって違うと思うのでその効果を実証するものではありません。あくまで僕の場合は効いたという話なので効果を保証するものではありません。あしからず。
治療は自己判断・自己責任でお願いします。
耳鼻科の先生も花粉症
大阪のある耳鼻科で診療中に先生が言った。
「私も花粉症なんですよ」
ええっ!と驚いた。頭に浮かんだのは医者のなんとかって言葉。しかし考えてみればそりゃあお医者さんもおんなじ人間だ。
「でも私ね、鼻が狭くてレーザーができないんですよ」
そうか。そういうこともあるのか。
ちょっと先生のマスク越しに鼻づまりの苦労を想像してしまった。他人の鼻づまりを直すのに自分の鼻はしんどいまま。なんということでしょう。でも先生は言う。
「まあ、薬飲んでれば平気なんですけどね」
鼻をすする音が不快と言われたことがある
小見出しの通りのことを女の子に言われたことがある。
鼻をすするなと言われても、正直出るもんは仕方ないという気持ちも確かにあった。しかし、やはり人を不快にさせるのはもちろん本意ではない。ごめんなさい。
その時は結局、鼻にティッシュを詰めるという対策で凌がせてもらった。
ちなみにその女の子には、
「まだ鼻をかむほうがマシ」
とも言われている。
鼻をすすりまくるのも、かみまくるのもどっちもどっちじゃないかしらん、なんてどこか納得がいかなかった気持ちを覚えている。
まあ、花粉症のみなさんなんとかこの季節を乗り切りましょう。
今回はなんだかとりとめなく書いてしまった。
しかし、恐ろしいのはこのコラムの反応の悪さより、まだまだ花粉症が続くという現実である。
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