【Ibride／ブックシェルフ】頭からおしりまで、全身が収納スペースの頼れる動物たち。

疋田ゆい

2018.10.01

ユニークなインテリアというと、どうも色味が突飛だったり、実用性に欠けていたり、興味があっても二の足を踏む場合が多いのではないでしょうか？　とくに収納家具ではそれが顕著で、これまでは、個性と機能性を兼ね備えたものになかなか巡り会えませんでした……。

ハイブリッドな発想が生み出す、“自然な”インテリア。

力強く２本足で立ち上がった凛々しいアイベックスと、悠々と歩く愛らしい子どものホッキョクグマ。美しいフォルムが描き出す、今にも動き出しそうな躍動感ある動物のシルエットからは、その息遣いまでも聞こえてきそうです。それぞれの特徴がシンプルかつ大胆に表現されており、生命力さえ感じさせるようなリアルな佇まいに、思わず目が釘付けになってしまいます。

この斬新な収納の生みの親は、フランスのインテリアブランド『Ibride（＝イブリッド）』。フランス語でハイブリッドを意味するその名の通り、彼らは自然や動物から得た「インスピレーション」を、モダンかつクラシカルな「デザイン」に落とし込むことで、まさにハイブリッドで斬新なプロダクトを生み出しています。

薄くて丈夫なボードで、細かく仕切られています。
アイベックスは２頭向き合わせると、より雄々しい雰囲気に。

何をどこに入れるか、考えるのが楽しくなりそうです。
お尻から頭まで、たっぷり収納できます。

棚というと、決まった一面にのみに収納するような構造がほとんどですよね。しかしこのプロダクトは、360度どの面も使用することができるのです。

素材は高圧ラミネート板を採用。樹脂素材の一種で、日光や風雨への耐性はもちろん、耐久性、永続性、耐衝撃性などに優れているため、屋内だけでなく、屋外でも使うことができます。デザイン性はもちろんのこと、使い勝手も抜群ですね。

大好きな絵本を乗せて、のっそのっそ。

グラフィックデザインと設計、建築士、エディターとビジネス。Ibrideはこれら３名のプロフェッショナルによって誕生しました。森の中にアトリエを構え、異なる専門分野を持った者同士がともに取り組むことで生まれるユニークなアイデア。それは、インテリアに対する固定概念を崩すような真新しさだけでなく、自然の中で育まれるためか、不思議な一体感すら感じさせます。

みなさんもぜひ、そんな彼らの生み出すハイブリッドなインテリアに触れてみてくださいね。