1969年、とあるドイツ人夫妻によって誕生したインテリアがあります。その名も『Uten. Silo(=ウーテンシロ)』。「ミッドセンチュリーインテリア」を代表するような、曲線的で自由なデザインが特徴で、当時、瞬く間に人気を博しました。それは単なる収納道具ではなく、飾るようにして楽しむ、非常にユニークなプロダクトです。
50年の歳月を経てもなお、人々を魅了するモダンな佇まい。
「ミッドセンチュリー」と呼ばれるムーブメントが起きたのは、その名が示すように1900年代半ば。それまでのものとは一線を画すような、機能的でありながら有機的なフォルムのデザインが次々と誕生しました。これは、第二次世界大戦で発展した技術や、新しく開発された素材、そして戦後の世界情勢や人々のニーズがあったからこそ、生まれたスタイルだったのです。
たとえば、プラスチック。今となっては当たり前ですが、当時、インテリアの材料として取り入れられたことは、画期的な出来事だったのです。現代でも人々に愛されている『イームズシェルサイドチェア』は、同素材のイスを初めて量産化した、パイオニア的存在でした。
そんなミッドセンチュリーインテリアは、現在も世界中で多くのファンを魅了しています。Uten. Siloもその1つです。
2002年、スイスの大手インテリアメーカー『Vitra』によってオリジナルが忠実に再現され、再び世に出たUten. Silo。鮮やかな色合いが目を惹くこのプロダクトは、約半世紀前、ドイツ人デザイナーのドロシー・ベッカー氏と、彼女の夫で「光の詩人」と呼ばれる照明デザイナーの巨匠インゴ・マウラー氏によって誕生しました。ベッカー氏はデザインを学んだ経験のない、いわば素人。そんな彼女が、夫であるマウラー氏と二人三脚で世に送り出した逸品は、あらゆる場面で活用できる、機能的かつ遊び心あるプロダクトです。
プラスチックの中でも強度の高いABS樹脂でできており、フックやペン立て、大小さまざまな収納ポケットが、ボードいっぱいに並んでいます。キッチンやリビングルーム、子供部屋など、あらゆる用途に対応できるだけでなく、楽しみながら収納できる、ファッショナブルなインテリアです。
かつて多くの人々をとりこにしたデザインが、長い時を経て蘇り、異なる世代の人々と再び暮らしを共にするというのは、どこか不思議な気持ちがします。当時を知らない私たちが、ミッドセンチュリーインテリアに惹きつけられる理由。それは、デザインはもちろんですが、おそらく、当時の人々の新しい時代への期待、未知のものへの好奇心、再興への熱気……あらゆるプラスの感情がそこに詰まっているからではないでしょうか。
そう思わせるような力強さの宿る、Uten. Silo。現代を生きるみなさんの生活の中にも、いかがでしょうか。
Uten. Silo
形やサイズの異なるポケットがついた機能的で美しいデザインのウーテンシロ。
ポケット以外にもフックなども付いているので実用性はもちろんですが、日用品やデスク周りの小物などを収納して壁にかけるだけでおしゃれに見えてくる不思議なツールです。
サイズ: W67×D7×H87 cm
重さ:約3.5 kg
素材:ABSプラスチック、ニッケルメッキ
※2年間のメーカー製品保証付き
公式サイト:https://vanilla-kagu.com/
(価格・ラインナップは2018年2月現在のものです)
¥41,040(税込)
VANILLA
『NON VERSUS』が運営するインテリアのセレクトショップ。
カリモク60やイームズのデザインを中心に、
ちょっと個性がありデザイン性が高く現実的なプライスラインの
家具や雑貨をセレクトして展開しています。
各ショップでは経験豊富なスタッフが商品紹介をするだけでなく、
お客様のインテリアの悩みやライフスタイルに合わせたご提案を行っています。
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VANILLA utsunomiya
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営業時間:13:00〜19:00
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